英国:EU加盟国国債、「ゼロリスク」分類停止へ-合意なき離脱なら

  • 銀行、資本積み増しか債券売却を迫られる見通し
  • 英国でのトレーディング拠点維持はますます難しく

英国は欧州連合(EU)を合意なしに離脱する場合、EU加盟国が発行した債券を「ゼロリスク」に分類することを停止する。銀行は資本の積み増しを求められることになりそうだ。

  英財務省はEU離脱後の金融サービスの監督業務について対処方針の概略を示し、この変更が行われれば、流動性の一部をEU加盟国国債で保有する英国の銀行やその子会社はこの債券に関して自動的に追加資本を求められることになると説明。リスクの度合いは監督当局が各国の信用力を吟味して決定するとしており、EU内の周辺国債を多く持つ銀行は打撃を受ける可能性がある。

  信用力の低い証券を多く抱えている銀行は資本を積み増すか、英EU離脱の混乱のさなかにある市場で該当する証券を売却するかを迫られることになる。EUとの相互承認規則がもはや適用されないことから、英国の銀行はEUの監督当局からも同様の措置を命じられる可能性がある。また、英国にとどまれば追加資本が必要になるため、EU加盟国の銀行が英国内にトレーディング拠点を維持することも難しくなる。

  インベステックのアナリスト、オーウェン・カラン氏(ダブリン在勤)は「奇妙な決定だ」と述べ、ロンドンから行う一部のマーケットメークは「法外なほど高くつく」ようになるだろうと続けた。

原題:U.K. to End Zero Risk for EU State Debt on No-Deal Brexit (2)(抜粋)

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