インド中銀、ルピー防衛の「レッドライン」変更か-他通貨下落で

  • 1ドル=80ルピーに下落しても懸念しない-財務省経済局次官
  • 中銀独自の実質実効為替レート指数はルピーの過大評価を示唆

インド準備銀行(中央銀行)は自国通貨の防衛に以前ほど積極的ではないようで、新興国通貨が全般的に売られる中でルピーが下げ実質実効為替レートに近づくことを容認している。

  インド中銀は、これまで1ドル=69ルピーの水準を巡って積極的に介入していたが、先週70ルピーを超えるルピー安となった後は介入を見送る姿勢が目立つ。同中銀の市場活動に詳しい為替トレーダーが公に話す権限はないとして匿名を条件に語った。

  インド財務省のガルグ経済局次官は先週、他の新興国通貨も値下がりしているのであれば、ルピーが80ルピーに下落したとしても懸念しないとニューデリーで述べ、ルピー安容認を示唆。同次官はルピーの対ドル下落は外部要因によるものだとも指摘した。

  インド中銀独自の実質実効為替レート指数(36通貨で構成)は、ルピーが引き続き過大評価されていることを示している。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は1ドル=73.50ルピーが適正水準との見方を維持している。

  ナットウェスト・マーケッツの新興市場アジア担当ストラテジスト、マキシミリアン・リン氏(シンガポール在勤)は「ここ数年、ルピーが69ルピーの水準に近づくとインド中銀は常に積極的に外貨準備を使って介入してきた。だが他の新興国通貨が下落していることを踏まえ『レッドライン』を変更しつつある可能性を先週の様子が示唆している」と指摘した。同氏は年内に70.40ルピーになると予想している。

原題:RBI May Have Shifted Rupee Intervention Threshold, Analysts Say(抜粋)

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