ドル・円が約3週間ぶり高値、パウエル議長講演控えドル買い優勢

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  • 一時111円49銭と6日以来の水準までドル高・円安が進行
  • 政治不安一服で豪ドル反発、伊支援オファー報道でユーロ上昇

東京外国為替市場ではドル・円相場が約3週間ぶりの水準に上昇。海外時間にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えて、米利上げ継続への期待がドル・円を支えた。

  24日午後3時10分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=111円40銭。オーストラリア・ドル安主導でドル高が進んだ前日の流れを引き継ぎ、朝方からじり高で推移。実質五十日(ごとうび)で仲値にかけて強含み、午後には一時111円49銭と6日以来の高値を付けた。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、パウエルFRB議長の講演について「それほどサプライズは期待できないのかもしれないが、今後の金融政策を占う上で注目」と指摘。「目先の利上げ路線は継続で大丈夫だろう」とする一方、「中立金利やどこまで金利を上げていくのかなどその辺の話になってくると、ドル・円の頭を押さえる可能性はある」と話した。

  米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムは米東部時間23日午後8時(日本時間24日午前9時)の夕食会で正式にスタートし、同24日午前10時にはパウエル議長が「変化する経済における金融政策」について講演する。

  シンポジウムに先立ち、カンザスシティー連銀のジョージ総裁はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、米経済の漸進的な改善が続く限り、年内もう2回の利上げが望ましいと述べるとともに、トランプ大統領の批判が米金融当局に影響することはないと語った。今週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、経済が現在の軌道を維持する限り、追加利上げを実施する用意があることが示された。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「年内の利上げに関してはほぼオートパイロット状態で、焦点は来年どうなるかに移っている」と指摘。その上で、ドル・円はパウエル議長講演への期待で買いが先行しているが、年内利上げが織り込まれている中で、「講演に対する反応はセル・オン・ファクト(事実で売る)でドルに頭打ち感が出るかもしれない」と語った。

豪ドルは反発

  豪ドルは対ドルで反発し、一時0.6%高の1豪ドル=0.7290ドルまで上昇した。豪与党自由党の党首選で勝利したモリソン財務相が次期首相に就任することが決まり、買い戻しが強まった。豪政治の混乱を嫌気して、党首選結果の判明前には0.7238ドルと16日以来の安値を更新していた。豪ドル・円相場も反発し、1豪ドル=81円台を回復した。

  ユーロはトランプ大統領が政府債購入でイタリアを支援するとの報道を受けて上昇。対ドルでは一時0.4%高の1ユーロ=1.1580ドル、対円でも0.4%高の1ユーロ=128円98銭まで反発した。

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