パウエルFRB議長、グリーンスパン氏の不屈さを称賛-不確実性の中

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  • 「大いなる不屈の精神のおかげで、グリーンスパン氏は勝利した」
  • メスター氏とブラード氏の見解は相違、追加利上げに関して

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、1990年代終盤に低金利を維持したとしてグリーンスパン元FRB議長の実績を称賛した。データとして現れる前に、グリーンスパン氏はコンピューターの使用拡大によって創出された生産性ブームを認識していた。

  ワイオミング州ジャクソンホールで開催の年次シンポジウムでは24日、こうした比較が協議の目玉となった。

  パウエル議長は米生産性について、過去10年かそれ以上にわたって低い水準が続いていると述べたものの、議長の発言では米経済全般の効率性向上に低金利で対応したいとの意向が示唆された。トランプ米大統領の経済アドバイザーらは同政権の税制改革や規制緩和について、投資拡大や生産性向上につながるために策定されたとこれまで主張している。

  パウエル議長は「グリーンスパン元議長は米国がニューエコノミーを経験していると直感的に感じていた。ニューエコノミーの下では、生産性の伸び改善で深刻なインフレリスクを伴わずに生産加速と失業率低下が可能になるとされる」と発言。「自身の大いなる不屈の精神のおかげで、グリーンスパン氏は勝利した」と話した。

  ジャクソンホールではこの他、クリーブランド連銀のメスター総裁が経済の強さを踏まえれば、利上げの論拠は「かなり説得力がある」とし、米金融当局が9月の次回会合で金利を引き上げるとの期待をあらためて強める形となった。

  メスター氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「経済はトレンドを上回って成長しており、失業率は低く、インフレは基本的に当局目標の2%を達成している」と発言。「われわれが金融政策に関してなお緩和的であることを考慮すると、こうした金利の漸進的引き上げが現時点では非常に説得力あるように思われる」と述べた。

  メスター総裁は、米国債利回りのフラット化は米国がリセッション(景気後退)に近づきつつあることを示唆しているとの懸念について、重要視しない姿勢を示した。短・長期利回り差が縮小している他の理由として、米国債といった安全資産への需要や世界の主要国中銀による債券購入などを挙げた。

  一方、セントルイス連銀のブラード総裁は、米金融当局は債券市場からのシグナルに留意するとともに、予防的なインフレ対応が緊急に必要との姿勢を緩めるべきだと述べた。

  ブラード氏は24日、ワイオミング州ジャクソンホールでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、「現時点でイールドカーブにチャレンジする理由はない」と発言。「インフレは低く、安定しており、辛うじて目標に届いている状況だ。われわれはイールドカーブに関して予防的である必要はない」と話した。

原題:Powell Lauds Greenspan Fortitude Amid Uncertainty: Jackson Hole(抜粋)

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