Photographer: James MacDonald/Bloomberg

ビットコインETF上場、すぐには見込めず-米SECがハードル

  • ピアース委員はSECが上場を認めなかった決定を見直すとツイート
  • 上場承認を求めるピアース委員の要求が通る可能性は低い見込み

仮想通貨ビットコインを裏付けとする上場投資信託(ETF)の米上場はあまり期待しない方がいい。

  米証券取引委員会(SEC)が相場操縦や監視を巡る懸念が解消されていないことを理由に仮想通貨のETF9本の上場申請を認めなかった23日、上場実現の見通しはかなり遠のいた。現在4人で構成されるSEC委員の1人、へスター・ピアース委員は同委が今回の決定を再検討する見通しを示したが、決定が覆される公算は小さい。

  ETF上場を求めてきた仮想通貨の多くの支持者にとっては打撃だが、上場を認めない決定は予想されていないわけではなかった。一般投資家が規制のない市場の市場操作で直面するリスクを解消するようSECは取引所や発行体に繰り返し求めてきた。こうした問題はSECが1月に5つの質問項目をまとめた際の主要な懸念事項であり、投資家のウィンクルボス兄弟が申請したビットコインETFの上場申請をSECが先月、再び拒否した理由でもある。

  クレセント・クリプト・アセット・マネジメントの共同創業者クリス・マッタ氏は「市場は小さく一部の取引所では売買高も少ない。こうした状況では相場操縦もあり得る」とした上で、「それが主な懸念だ。規制当局などが介入し監視することがなければそれは常に起こり得る」と指摘。ビットコインETFの取引は年内には始まらないとの見方を示した。

  一方、ETF上場に賛成の立場を示しているピアース委員は23日、上場を認めなかったSECスタッフの判断について他の委員らと共に見直すと述べた。ただ、ウィンクルボス兄弟のファンドを巡る決定では、賛成票を投じたのはピアース委員ただ1人で、クレイトン委員長を含む他の3人の委員は反対したことから、今回の決定が変わる見込みは低い。

原題:Bitcoin ETFs Aren’t Coming Any Time Soon Thanks to the SEC (1)(抜粋)

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