LIBOR/OIS年初来の低水準に縮小-Tビル発行増で再び拡大も

  • 4月初めに2009年以来の高水準に達した後、35bp余り縮小
  • 企業のレパトリに伴うプライムファンドへの資金流入が原因か

短期ドル資金の調達コストを反映する主要指標が、年初来で最も低い水準となっている。今年1-3月(第1四半期)の急上昇が、遠い記憶と思われるほどだ。

  3カ月物ドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)レートに対するスプレッド(LIBOR/OISスプレッド)は4月初めに2009年以来の高水準に達した後、35ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り縮小。現状では23bpと、17年12月以降で最も低水準となっている。

  ストラテジストは当初LIBOR/OIS拡大の原因として、米国の税制改革と財務省短期証券(Tビル)の発行増を指摘していた。現在のLIBOR/OIS縮小は、企業のレパトリ(本国への資金還流)に伴い海外の資金がプライムファンドに流入したことによって、コマーシャルペーパー(CP)の需要が押し上げられ、他の短期金融市場の金利に下押し圧力がかかった結果と受け止められる。

  しかし、米財政赤字の拡大と連邦準備制度のバランスシート縮小に対応し、財務省はTビルの発行を引き続き増やすことが予想され、レポ取引からLIBORに至るまで短期の資金調達コストを再び押し上げる可能性がある。シティグループとソシエテ・ジェネラルは、LIBOR/OIS拡大を見込んだ投資を行うよう勧めており、クレディ・スイス・セキュリティーズの金利ストラテジスト、ジョナサン・コーン氏も「レポ市場に若干の圧力が生じ、やがてLIBOR/OISと無担保金利に波及することになるだろう」と分析した。

原題:Libor-OIS Falls to Lowest of 2018, Slashing Dollar-Funding Costs(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE