【個別銘柄】十八銀が高い、王子HLD上昇、鉄鋼やしまむら下げる

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  • 十八銀、公取委はふくおかFとの統合認めるとの報道
  • 鉄鋼、日刊工がひも付き価格の値下げ決着伝える

24日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  十八銀行(8396):前日比7.7%高の350円。公正取引委員会はふくおかフィナンシャルグループ(8354)との統合を認めることを決めた、と日本経済新聞が24日に報道。1000億円弱の融資企業が競合する他行に借り換えるめどが立ち、統合により長崎県の中小企業向け融資が独占状態になることを回避したという。モルガン・スタンレーMUFG証券は、報道が事実なら今後も同域内で高シェアの銀行同士の統合が進むきっかけになると連想され、地銀業界にポジティブとの見方を示した。ふくおかFも2.4%高の606円。

  王子ホールディングス(3861):3.7%高の739円。SMBC日興証券は目標株価を880円から940円に上げた。パルプ市況の中期的な上昇予想に加え、来期からの新中期計画では洋紙事業の利益改善に向け生産体制の再構築、適正販売価格の是正など事業改革に取り組む可能性が高く、利益成長余地があると分析、業績予想を増額した。
 
  鉄鋼株:新日鉄住金(5401)が1.3%安の2242円、JFEホールディングス(5411)が1.5%安の2416.5円など。トヨタ自動車(7203)が2018年度下期に系列企業に供給する自動車用鋼材(支給材)価格を据え置く、と日刊工業新聞が24日に報道。一方、支給材価格の今後の基準となる鋼材集購価格(ひも付き価格、非公表)について、今年度上期はトン当たり数千円の値下げで決着したもようとも伝えた。立花証券の入沢健アナリストは、支給材価格の据え置きは鉄鋼や自動車業界にとって痛み分けだが、ひも付き価格の引き下げは事実ならネガティブ視されやすい、との見方を示した。また、23日午後に日本鉄鋼連盟が公表した7月の粗鋼生産は、1日当たりで27万2000トンと11年12月以来の低水準だった。

  しまむら(8227):3.7%安の9940円。8月の既存店売上高は前年同月比5.6%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。Tシャツや水着など夏物衣料が好調だった一方で、週末の台風襲来で客数が減った。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。

  エーザイ(4523):2.7%高の9939円。中期経営計画で示した連結営業利益(国際会計基準)1020億円超の目標達成時期を20年3月期に1年前倒しする、と日本経済新聞が24日に報道。利益を押し上げるのは米製薬大手メルクとの提携で得る資金で、成長分野に位置づける認知症新薬の開発を加速する方針としている。

  第一精工(6640):11%高の1526円。いちよし経済研究所は株価下落に伴いレーティングを「中立」から「買い」に上げた。業績は下期から回復に向かうと見込み、中期的には車載用コネクタなど成長ポテンシャルが十分にあると指摘。18年12月期営業利益は会社計画と同じ23億円を予想、19年12月期は35億円、20年12月期は40億円を見込む。

  ニコン(7731):2.7%安の2030円。新発売するハイエンドのミラーレスカメラについて、SMBC日興証券はプロからハイアマ向けに全方位で製品投入を目指す意欲的なスタンスは大きな期待を持たせる半面、費用対効果を考える上では不安が残ると指摘。投資判断「3(アンダーパフォーム)」を継続した。ニコンは9月下旬に大口径の新マウントを採用したフルサイズのミラーレスカメラ「Z7」、11月下旬にはオールラウンドモデルの「Z6」を投入する。

  センコーグループホールディングス(9069):3.2%安の848円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に下げた。株価が上昇し、目標株価との乖離(かいり)率が縮小したため。事業面では、傭車費や燃料費などコスト増加が懸念事項だが、冷蔵・冷凍物流などを中心に物流事業の拡大継続を予想している。新しい目標株価は910円。
  
  リゾートトラスト(4681):4.5%高の1797円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「ホールド」から「買い」に上げた。第1四半期決算の通期計画に対する進ちょくの低さなどで株価が下落したことなどを勘案。富裕層向けのホテル開発やメディカル事業の拡大で中期的に増益基調が続くとの見方を継続。

  出光興産(5019):1.1%高の5430円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「オーバーウエート」を継続、目標株価を5040円から6160円に上げた。昭和シェル石油(5002)との経営統合によるシナジー効果は十分に織り込まれていないと判断。統合新会社の配当性向は50%以上に強化される予定で、同証による配当金予想を20年3月期で140円から200円、21年3月期で170円から220円に増額した。

  富士通ゼネラル(6755):8%高の1783円。野村証券は目標株価を1800円から1900円に上げた。猛暑によるエアコン需要の押し上げや銅価格の下落、生産地通貨の下落が短期的にポジティブと指摘。19年3月期の営業利益予想を170億円から190億円(会社計画は前期比16%減の170億円)、来期を190億円から215億円、再来期を210億円から230億円に増額した。

  千代田化工建設(6366):6.1%安の771円。ジェフリーズ証券は23日のリポートで、第1四半期決算について会社側と議論した結果、10月か11月にも19年3月期の業績計画が下方修正される可能性があると予想。また、大型LNG受注に対応するため、ファイナンスリスクがあるとの見方も示した。

  富士ソフト(9749):6.1%高の5120円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「オーバーウエート」を継続、目標株価を5050円から5550円に上げた。自動車関連、FA関連の組み込み系、制御系をけん引役に16年12月期の7-9月期以降、おおむね前年同期比2桁の伸び率が続くなど受注状況の好調を評価した。

  不二家(2211):3.5%高の2364円。洋菓子事業の営業損益が21年12月期に黒字転換する見通し、と日本経済新聞が報道。不採算店の削減やスーパー、コンビニ向けなどに商品販路を拡大し収益力を高める方針で、実現すれば19年ぶりの黒字転換としている。

  ハウスドゥ(3457):8.8%高の2614円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は中小型リポートで、アナリスト説明会の内容に言及。前期比69%増だった18年6月期営業利益について、消費者金融代替のハウスリースバックの拡大がけん引役となったほか、6月のTBS番組「がっちりマンデー」での紹介後、物件情報が月間1000件に拡大した点などの説明が会社からあったという。また、仕入れ人員の増強やファンド組成による売却加速計画、財務体質が改善する中、1兆円規模のリバースモーゲージなどへの展開計画も示されたと指摘した。

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