Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米中貿易協議、進展ないまま2日間の討議終了-相互に関税発動

更新日時
  • さらに大規模な米関税発動が近づくも、今後の協議は予定されず
  • 中国側は11月の米中間選挙終了まで再交渉を行わない可能性に言及

ワシントンで行われた米国と中国の次官級貿易協議は23日、大きな進展がないまま2日間の討議を終えた。同協議は市場から注目されていたが、米中貿易摩擦の一段の激化が懸念される結果となった。

  協議に詳しい関係者1人によると、両国間の今後の協議は予定されていない。また、同関係者が匿名で明らかにしたところでは、中国側は11月の米中間選挙終了までさらなる交渉を行わない可能性に言及した。

  ホワイトハウスは、米国が中国の知的財産権慣行を巡る調査で指摘した「中国の構造問題への取り組みを含めて、両国の経済関係でどのように公平さとバランス、互恵性を達成するかについて意見交換した」との声明を発表した。中国側はこれまでに声明を公表していない。

  協議が終了する数時間前には、米中両国が互いに相手国からの160億ドル(約1兆7800億円)相当の輸入品への追加関税を発動させた。この結果、追加関税の対象とされた輸入品は両国合わせて1000億ドル相当となった。

  トランプ政権はさらに、中国からの輸入品2000億ドル相当(約6000品目)を対象とする追加関税を準備しており、早ければ来月の発効が見込まれている。

  この大規模な措置が発動し、中国が報復すれば、米消費者に一段と直接的な打撃をもたらし始める見通しであり、関税対象の規模からみても米中貿易摩擦は新たな次元に突入することになる。

  事情に詳しい関係者によれば、今回の協議で米財務省は、5月に初めて行われた高官級協議で米政権が提示した要求リストの修正版を提示した。しかし中国の代表団は大きな譲歩を行う兆候を示さなかったという。
  
原題:U.S., China Trade Talks Yield No Major Progress as Tariffs Bite(抜粋)

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