ECB:6月ガイダンスは成功、イタリア問題には触れずー議事要旨

  • 7月25、26日の政策委員会の議事要旨をECBが公表
  • 保護主義の脅威と貿易巡る緊張の高まりに関する不確実性顕著

欧州中央銀行(ECB)は7月の政策委員会で、資産購入を終了する方針を発表した6月の会合でのガイダンスは成功だったと自賛するとともに、貿易摩擦については懸念を表明。イタリアの政治問題には触れなかった。23日公表された7月25、26両日の政策委の議事要旨が示した。

  議事要旨は「6月の金融政策決定に関するコミュニケーションは金融市場によく理解されたとの満足を幅広いメンバーが表明した」としている。景気見通しへのリスクは「おおむね均衡している」と判断されたが、「世界的な要因、特に保護主義の脅威と貿易を巡る緊張の高まりに関連した不確実性は依然として顕著だ」との認識を示した。

  ポピュリスト政権誕生後のイタリア国債利回り上昇については議論した形跡がない。

  政策委員らは「金融市場のボラティリティー高止まりのリスク」を指摘した上で、前回会合以降の「ソブリン債および社債市場の変化は穏やか」との認識を示した。

  債券購入を2018年12月で終了することと政策金利を少なくとも19年夏の終わりまで据え置くとした6月のガイダンスについては、「効果的なフォワードガイダンスを示すための十分な正確性と、適切な度合いの柔軟性維持とのバランスをうまく取っていた」と自画自賛した。

  貿易紛争に対しては、「関税賦課による直接の影響以上に、世界経済全体でのより全般的な信頼感低下をもたらし得る」と警鐘を鳴らした。

原題:ECB Cheered Rate Guidance in July With Italy Turmoil Skirted(抜粋)

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