債券は小幅安、高値警戒感が重しー米FRB議長講演控え値動き限定

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  • 長期金利は0.095%に上昇、新発2年債利回り1週間ぶり高水準
  • 足元の金利水準で積極的に買いたくないという状況-岡三証

債券相場は小幅安。高値警戒感が出ていることに加えて、日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果が弱めとなり2年債利回りが上昇したことが重しとなった。一方、この日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えて、値動きは限定的となった。

  24日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%で寄り付き、その後も同水準で推移した。新発2年物の391回債利回りは0.5bp高いマイナス0.12%と、16日以来の水準に上昇した。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「日銀の政策修正で長期金利はいずれ0.2%に向けて上昇しても不思議ではないというムードが強いので、足元の金利水準では積極的に買いたくないという状況になっている。高値警戒感がある中で、日本株の上昇もあり上値が抑えられている」と指摘。「パウエルFRB議長の講演も控えて、内容を確かめるまでは動きにくい面もある」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比2銭安の150円44銭で取引を開始。一時は150円42銭まで下落し、結局は1銭安の150円45銭で引けた。

  米ワイオミング州ジャクソンホールではこの日からカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが始まる。パウエルFRB議長は24日に講演する予定となっている。

ジャクソンホール会合の詳細はこちらをご覧下さい。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「パウエル議長の講演で何か踏み込んだ発言も期待されているが、これから貿易戦争の影響がハードデータで出始めるタイミングで利上げに前のめりの姿勢を示すとは考えにくい。期待されているような金利が上昇する流れにはならない可能性がある」とみる。

日銀オペ

  日銀はこの日、中長期ゾーンを対象に国債買い入れオペを実施した。買い入れ額は残存期間1年超3年以下が2500億円、3年超5年以下が3000億円、5年超10年以下が4000億円と、それぞれ前回から据え置かれた。

  野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストは、オペの結果について、3年超5年以下と5年超10年以下が無難だった一方、1年超3年以下がやや弱めだったとし、「日銀政策調整後の長期債売り・2年債買いが一巡し、今週は2年債がやや崩れている」と指摘した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債ー0.120%+0.5bp
5年債ー0.080%+0.5bp
10年債 0.095%+0.5bp
20年債 0.610%横ばい
30年債 0.835%-0.5bp
40年債不成立
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