トランプ大統領の自動車関税計画がNAFTA改定合意を妨げ-関係者

  • 米国とメキシコは新部品調達ルール満たさない車への関税率で対立
  • 米国はルール満たさない車に20-25%の関税賦課を主張

トランプ米大統領の自動車輸入関税計画が、北米自由貿易協定(NAFTA)改定の月内合意を目指す米政府の足を引っ張っている。

  今週のワシントンでの米国とメキシコのNAFTA改定交渉で、依然として双方の主張が食い違う問題の1つは、自動車の新たに厳格化した域内部品調達ルールを満たさないメキシコからの輸入車に対し、関税を引き上げる米政府案だと、事情に詳しい関係者5人が明らかにした。

  これら関係者によると、両国は自動車の新たな原産地規則でほぼ合意に至ったものの、米国は同ルールを満たさない車に20-25%の関税を課すことを主張している。現在米国は、世界貿易機関(WTO)のルールに基づき、2.5%の関税を賦課している。

  米国がWTOルールに従いながら関税を引き上げる数少ない方法の1つは、米通商拡大法232条に基づき輸入が国家安全保障上の脅威だと認定することであり、トランプ大統領は既に5月にこのための調査を命じている。

  232条に基づく関税賦課の脅しは、米国がNAFTA再交渉を有利に進めるためのものだとみられてきた。しかし、実際はメキシコとカナダを窮地に追い込み、合意に必要な譲歩を受け入れる政治的余地が両国国内で小さくなるため、全く逆に働く可能性がある。

  メキシコは米国に対し、両国が自動車部品調達ルールの更新で合意した場合、域内で生産された車は232条に基づく関税の適用を免除される必要があると明確に伝えた。協議について知る関係者が内容は非公開だとして匿名で明らかにした。メキシコは232条に基づく関税の脅威にさらされ続ける状態では満足しないだろうと同関係者は語った。

  米通商代表部(USTR)に電子メールでコメントを求めたが応答はない。  

原題:Trump Auto Tariff Threats Are Said to Hinder Push for Nafta Deal(抜粋)

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