ロシア中銀:金準備買い増す-米国による制裁強化に直面する中

  • ロシアの金準備は7月に26.1トン増加-昨年11月以降で最大
  • 米国が「ドルを武器にしつつある」中で賢明な動き-SPエンジェル

ロシアが7月に今年に入って最も多く金準備を買い増した。米国による制裁強化に直面する同国は金準備の買い増しを進めている。

  ブルームバーグが集計した国際通貨基金(IMF)のデータによれば、ロシア中央銀行は7月に金を26.1トン買い増し、同国による金保有は2170トンとなった。ロシア中銀のウェブサイトによると、7月末時点の価値は774億ドル(約8兆5600億円)。ロシアが単月でこの量を上回る金を購入したのは昨年11月だった。

  ロシアが4月と5月に米国債の保有量を約80%減らす一方、金の購入を増やしたため、米国による制裁強化リスクの高まりから自国を保護するために米国資産を減らしているとの観測が高まった。ロシア中銀のドミトリー・トゥリン第1副総裁は金について、「法的・政治的リスクから100%保証されている」との見方を示している。

  ニュースレター「ストラテジック・インテリジェンス」を編集するジム・リカーズ氏はインタビューで、「プーチン大統領は非常に賢明な動きに出ている」と指摘。「ロシアは金融戦争のただ中にある。米ドルから金に移行している。それによってドル資産の凍結と制裁の影響を回避している」と述べた。

  SPエンジェル(ロンドン)のパートナー、ジョン・メイヤー氏は「米国はドルを武器にしつつあり、ロシアが外貨保有の多様化を望むのは完全に的を射ている」と指摘。「ドルへのエクスポージャーを望まないのなら金は究極の流動性のある投資だ」との見方を示した。

原題:Russian Central Bank Buys More Gold in Face of Tougher Sanctions(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE