Photographer: Ismail Ferdous/Bloomberg

欧州金融株ETFを見限った投資家-記録的な資金流出

  • 21日の欧州市場終了から間もなくして1億7830万ドル相当が流出
  • 欧州の銀行株は足元で低迷-トルコへのエクスポージャーを懸念

誰かが欧州金融株で構成される上場投資信託(ETF)を見限った。トルコの影響だ。

  15億ドル(約1660億円)規模のiシェアーズMSCIヨーロッパ金融ETF(銘柄コード:EUFN)から21日に1億7830万ドルの資金が引き揚げられた。欧州市場の終了から間もなくして約900万口のまとまった単一の取引だったため、この記録的な資金流出は1人の投資家によるものとみられる。トルコへのエクスポージャーが懸念されて欧州の銀行株が足元で低迷する中、同ファンドは欧州株に連動する非レバレッジ型ETFとしては今年最低のパフォーマンスとなっている。
               

  トレーダーの教育機関トライベッカ・トレード・グループの創業者兼最高経営責任者(CEO)のクリスチャン・フロムハーツ氏は「この同ETFは安値から切り返していた。単独のファンドか投資家が手を引くためにこの戻りを利用した可能性がある」との見方を示した。

  資金流出が数カ月間続いていた同ETFには、投資家が底入れに賭けたとみられる1カ月ほど前に資金が再流入した。ただ、トルコの金融危機がユーロ圏や新興国市場へ波及するとの不安が広がる中、トルコへのエクスポージャーを抱えるイタリアのウニクレディトやフランスのBNPパリバ、スペインのバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)などの銀行が打撃を受けた。

  ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サービシズのETF責任者、デーブ・ルッツ氏は、今週の資金流出は投資家が降参したか、ショート(売り持ち)ポジションの解消によるものかもしれないと指摘した。

原題:One Investor Pulled Record Cash From European Financials Fund(抜粋)

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