フェイスブック強気派の不満収まらず-急落後の株価回復ペース鈍く

  • 先月に19%安となってからの上昇率は1%に満たない
  • FAANG株で今年下落しているのはフェイスブックだけ

この5年間、米フェイスブックの時価総額は5000億ドル(約55兆3000億円)膨み、同銘柄の押し目買いは米株式市場で最も確実な投資の1つとなっていた。しかし今はそれが当てはまらない。
  
  フェイスブックの株価が19%安と歴史的な急落となった7月26日以降に同銘柄を購入した投資家は、1カ月近く経ってもまだ利益を得られていない。データのプライバシー問題で3月に安値を付けた際に株価が比較的速いペースで回復したのとは対照的だ。

  株式を公開した2012年こそ下落したものの、フェイスブックほど順調に値上がりしてきた銘柄はほとんどない。ただ今回は強気派が不満を解消するのにいつもより時間がかかっている。アップルやアマゾン・ドット・コムなど他の大型ハイテク株は買われているが、フェイスブックは取り残されている。

  フェイスブックに強気な姿勢を示すパイパー・ジャフレーのアナリスト、マイケル・オルソン氏は「悪材料がケンブリッジ・アナリティカやそれ関連するデータプライバシーやセキュリティーを巡る問題だけだったのに対し、今は複数の問題があるようだ」と指摘。さらに営業利益率の低下見通しや新機能『ストーリーズ』の売上高創出に関する懸念、欧州のプライバシー関連法などだと説明した。

  7月には売上高の伸びが下期に引き続き鈍化するとの同社見通しを受けて株価は急落。時価総額が過去最大の1190億ドル吹き飛んだ。その2営業日後となる30日に終値ベースで3カ月ぶりの安値を付けたが、その後の上昇率が1%未満にとどまっている。今春にプライシー問題で株価が下落した際には、その半分を15営業日で取り戻し、ケンブリッジ・アナリティカが材料となる前の水準を2カ月足らずで回復した。

  フェイスブックの広報担当者ノラ・チャン氏は最近の株価動向に関しコメントを控えた。

原題:Facebook Bulls Refuse to Forgive as Stock Languishes After Rout(抜粋)

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