米長短金利差縮小でもリセッション入りリスクわずか:ゴールドマン

  • 2年債と10年債の利回り格差は一時21.8bp-07年以来最小
  • 量的緩和がタームプレミアムを圧迫、逆イールドのシグナル変化

ゴールドマン・サックスのエコノミストらは、リセッション(景気後退)の前兆と広く注目される シグナルが強まった後も、冷静さを保って進み続けるようあらためて呼び掛けた。

  米国の2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)は22日に一時21.8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小し、2007年8月以来最小に達した。07年は直近で長短金利が逆転する逆イールドが生じた年。スプレッド縮小を受け、トレーダーや米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は米国の成長見通しに暗雲を呼ぶ恐れがあると警告している。

  こうした中、ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは、スプレッドがゼロを下回ることがリセッションの前触れになったことは多いとはいえ、現在は中銀による債券購入がタームプレミアムを押しつぶしている状況にあることなどから、長短金利逆転は良い予測ツールではないと指摘する。

  ゴールドマンのデービッド・メリクル、ダーン・ストゥリュイーベン両氏はリポートで「逆イールドとリセッションの過去の相関関係は目を見張るものがある」と述べた上で、「しかし、誤解を招く可能性もあり」、米国のリセッション入りリスクは「当面、わずか」にすぎないとの見方を示した。

  両氏はタームプレミアムの劇的な低下により、金融政策の引き締め具合を示す利回り曲線の特徴的シグナルが変化したと分析。逆イールドは通常、政策金利が中立金利を数百ベーシスポイント上回っていることを示していたが、現在ではフェデラルファンド(FF)金利が中立金利に達するかそれより前の段階でも発生する可能性があると述べた。

原題:Goldman Says Keep Calm as Curve Narrows to Another 11-Year Low(抜粋)

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