8月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が続落、FOMC議事録が貿易リスクに言及

  
  22日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ブルームバーグのドル指数は5営業日続落し、2月以来最長の下落局面となった。トランプ大統領の個人弁護士を務めていたマイケル・コーエン被告が有罪答弁を行ったことの政治への波紋が市場心理を圧迫した。

  ドルは主要10通貨の大半に対して下落。米金融当局者が貿易政策をリスク要因と見なしていることが連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で示された後、ドルは下げ幅を拡大した。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは対円で0.2%上げて1ドル=110円56銭、対ユーロでは0.2%安の1ユーロ=1.1597ドル。

  コーエン被告の弁護士を務めるラニー・デービス氏は、同被告はトランプ大統領からの恩赦を求めていないとしたほか、2016年米大統領選のロシア共謀について「関知」していると述べた。これが伝わった後にドル指数は下げ幅をやや拡大した。

  ユーロはこの弁護士発言と、賃金増加ペースの加速を示すユーロ圏経済指標を追い風に、対ドルで一時0.5%上昇する場面があった。

欧州時間の取引

  オーストラリア・ドルが下落。国内政治の混迷が重しとなり、主要10通貨の中で下げが目立った。ドル指数は早い時間の上げを失って横ばい。投資家はFOMC議事録公表を控えて警戒感を強めた。
原題:Dollar Down for Fifth Day as Minutes Fail to Lift: Inside G-10(抜粋)
Aussie Drops on Politics as Dollar Bears Wind Down: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が5日ぶり下落-原油と金は値上がり

  22日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は5営業日ぶりに値下がりした。工業株が軟調となったことが響いた。一方でテクノロジー株は上昇した。ドルは下落、政治の混乱や米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が手掛かりとなった。議事録では、利上げペースに変更がないことが示唆された。

  • 米国株は5日ぶりに下落、テクノロジーは上昇
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.82%
  • NY原油は上昇、在庫が7月遅く以来で最大の減少
  • NY金は4日続伸、ドル下落が手掛かり

  テクノロジー株が中心のナスダック指数は上昇した。小型株も高い。また原油相場の上昇を手掛かりにエネルギー株が買われた。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて2861.82。ダウ工業株30種平均は88.69ドル(0.3%)安の25733.60ドル。ナスダック総合指数は0.4%高の7889.10。米国債市場では、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.82%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が上昇。2週ぶり高値となった。米政府の統計で、原油在庫が7月遅く以降で最大の減少となったことが示された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は2.02ドル(3.1%)上昇の1バレル=67.86ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は2.15ドル上げて74.78ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日続伸。4月以来で最長の連続高となった。ドルの下落が手掛かり。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は5営業日連続での低下となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1203.30ドル。

  この日公表されたFOMC議事録では、経済が現在の軌道を維持する限り、当局には追加利上げを実施する用意があることが示された。

  プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフグローバルエコノミスト、ボブ・バウア氏は「米金融当局は少なくとも向こう2四半期について、1四半期につき1回利上げする方針を維持していることを示した。FOMC議事録にその方針の変更を示唆する内容は何もない」と述べた。
原題:U.S. Stocks Slip, Bonds Advance After Fed Minutes: Markets Wrap(抜粋)
Oil Climbs After Biggest U.S. Crude Stockpile Drop in Four Weeks
PRECIOUS: Gold Rises as Dollar Slips Before Fed Releases Minutes

◎欧州債:ドイツ債が下落、イタリア債も10年物中心に売り

  22日の欧州債市場では、ドイツ債が下げ幅を拡大した。リスクオフの流れで上昇する場面もあったが、株式相場の上昇とドイツの債券発行に関する報道で売り優勢となった。イタリア債も10年物を中心に下落した。

  ドイツが2018年の債券発行を100億ユーロ増額するとの誤報が流れた後、ドイツ国債は下落。報道はその後、債券発行額の増加は18年でなく19年だと訂正された。備考:ドイツ政府は6月21日、18年の発行見通しを60億ユーロ引き下げた。10年債入札の需要は需要は低調だった。

  スペイン債がドイツ債をアウトパフォーム。スペインの次回債券発行予定は9月6日。イタリアは8月30日に入札を予定している。

  ドイツ10年債利回りは2bp上昇の0.35%、スペイン10年債利回りは1bp上昇の1.38%、イタリア10年債利回りは6bp上昇の3.05%。
原題:Bunds Extend Declines With BTPs; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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