トランプ大統領が不満漏らすのは勝手、それでもドルは上昇へ

  • 大統領の批判でも米金融当局は利上げ継続へ-資産運用会社
  • ドル下落なら押し目買いの機会とオールド・ミューチュアル

トランプ大統領

Photographer: Yuri Gripas/Bloomberg
Photographer: Yuri Gripas/Bloomberg

ドルは短期的に下落しても、長期的には上昇するとの市場見通しに変更はなさそうだ。

  トランプ米大統領が米金融当局の利上げ路線に不満を漏らしたとの報道を受け、ドルは21日に下げた。だが、運用担当者の間では、ドルの見通しは依然として堅調であるとの見方が広がっている。

  米金融当局が3月と6月に政策金利を引き上げ、9月と12月にも利上げすると予想される中、ドルは今年これまでに対ユーロで4%余り上昇。ドイツ国債10年物に対する米10年債の利回り格差は約250ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と過去最高に近づき、ドルへの資金流入を後押ししている。

  資産運用会社キリクのシニア投資マネジャー、レイチェル・ウインター氏はブルームバーグテレビジョンに対し、「経済の現状を踏まえれば、金融当局は利上げすべきだ」と述べるとともに、「トランプ氏の発言で金融当局が利上げ路線を見直すとは考えられず、金利上昇サイクルでドルは押し上げられるだろう」と語った。

キリクのシニア投資マネジャー、レイチェル・ウインター氏

(出所:Bloomberg)

  ウインター氏の見解は他の資産運用担当者のものとも一致する。株式を公開しているヘッジファンド運用会社で最大手の英マン・グループは先週、米中間などの貿易摩擦の激化はドル高を阻止するのではなく、むしろドル押し上げに作用する可能性があるとの見方を示した。

Don't Dismiss the Dollar

The U.S. currency has appreciated against most of its peers this year

Source: Bloomberg

  オールド・ミューチュアル・グローバル・インベスターズの債券責任者、マーク・ナッシュ氏は「今はドルが下げれば押し目買いに動くべき時だと真剣に考える」と語り、米金融当局が利上げを続ける限り、ドルを持ち続けるのが投資家の利益になると論じた。

原題:Trump Can Complain All He Wants, But the Dollar Will Stay Strong(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE