Photographer: Ben Nelms/Bloomberg

「偉大」な米国、やがて逆風に直面も-世界の痛み感じられなければ

  • 米利上げ継続、最終的に米国の逆風にも-オールド・ミューチアル
  • 「新興国市場の痛みが特に強くなれば、当然それが米国にも伝わる」

トランプ米大統領の米国を再び「偉大」にするという戦略は、世界全体にとってはそれほど偉大なことではないかもしれない。

  トランプ政権が仕掛けた貿易戦争が中国を脅かす中で、ドル高と金利上昇で既に新興国経済が圧迫されている。主要7カ国(G7)の中でも今年の経済成長加速を見込んでいるのは大規模な減税を実施した米国だけだ。

Odd One Out

U.S. growth is forecast to accelerate this year, while others are cooling

Source: National statistics offices, Bloomberg surveys

  金融市場では世界同時の景気上振れに対する高揚感は短期で終わってしまったことがはっきりした。ナットウェスト・マーケッツによれば、オーストラリア・ドルや銅といったいわゆる成長資産を抱合した同社の指標は今年約4.5%下げている。米S&P500種株価指数が約7%上昇しているのとは対照的だ。

  ナットウェストのクロスアセット戦略責任者ジム・マコーミック氏はこうしたパフォーマンスの開きについて、「本質的に今年の成長が不均衡となることを確実に捉えている」と述べた。

  オールド・ミューチュアル・グローバル・インベスターズの債券責任者マーク・ナッシュ氏は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が国内経済の状況を踏まえ利上げを続けるだろうが、最終的には米国にとって逆風を招く恐れがあると分析する。

  同氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、「新興国市場の痛みが特に強くなれば、当然それが米国にも伝わるし、FOMCが国内の金融政策をどのように運営する必要があるのかという点においても変化をもたらすだろう」と指摘。「今のところパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のしていることを責めることはできないが、その行いの影響が議長自身に跳ね返って悩ませることになるかもしれない」と語った。

原題:America’s Booming Economy Comes With a Cost for Global Growth(抜粋)

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