Photographer: Akio Kon/Bloomberg

ドル・円は小幅高、米中通商協議やFOMC議事録公表控え買い優勢

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  • ドル・円は朝方110円03銭まで下落後、午後に一時110円50銭まで上昇
  • FRB議長講演などを控えドル・円は底堅いー外為オンライン

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅高。今晩の米中通商協議や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表などを控え、ドル買い・円売りがやや優勢となった。

  22日午後3時35分現在、ドル・円は前日比0.1%高の1ドル=110円41銭。午前の取引で110円03銭まで下落した後、水準を徐々に切り上げ、午後は一時110円50銭まで上昇する場面があった。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、米中通商協議やパウエルFRB議長講演など重要イベントを控える中、「ドル・円は110円を割れずに底堅い。昨日も109円台に長くとどまらずに110円台に戻した」と指摘。「トランプ大統領から利上げ批判圧力がかかる中、パウエル議長が講演で毅然(きぜん)とした態度を示すのか、少しハト派になるのか注目。ただ9月の米利上げは間違いない。それ以降の米利上げ姿勢がどうなるかが焦点」と語った。

  今週は22日以降、米中次官級通商協議、FOMC議事録公表、米中輸入関税発動(160億ドル相当分)、パウエルFRB議長講演など重要イベントが相次ぐ。

  外為オンラインの佐藤氏は、「米中通商協議は事務レベルなので具体的な進展はなさそう。何も出ないとドルが売られる可能性もある」としながらも、「米国の対中関税2000億ドル追加となると違うステージに入るので、すんなり行くのか、手を加えるのか、11月の米中首脳会談前に発動されるのか見極め」と述べた。  

  東海東京調査センターの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、「米中貿易摩擦緩和への期待感がリスク通貨・欧州通貨の買い戻しにつながっており、ドル売りになっている。11月の米中首脳会談に向けた準備の動きと期待感が高まっている」と説明。もっとも、「リスク回避の後退からドル・円では円売り圧力が強い。今の109円台後半から110円前後は買い目線で見た方が良いと思う」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1565ドル。前日の相場では一時1.1601ドルと9日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。

  東海東京調査の柴田氏は、「トルコ情勢でユーロは売られたが、戻している。欧州のトルコ向け与信の金額自体は小さい。バイトマン独連銀総裁発言もサポート要因」と指摘。一方、「戻りのスピードが速かったので1.15ドル後半から上は厳しい。来週、トルコ市場が再開するとトルコリラ売り、ユーロ売りの動きが出やすい」とも語った。

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