スルガ銀株ストップ安、7年超ぶり安値-不適切融資1兆円の報道

更新日時
  • 事実なら自己資本比率の大幅な低下の可能性ある-アナリスト
  • 第三者委の報告内容把握していない、引当金積み増しの可能性も-ス

Signage for Suruga Bank Ltd. 

Photographer: Andy Hung/ Bloomberg

Photographer: Andy Hung/ Bloomberg

スルガ銀行株は22日の取引で値幅制限いっぱいのストップ安で取引を終えた。シェアハウス向け融資に絡んだ不適切融資が1兆円規模にのぼると伝えられ、7年超ぶりの安値となった。

  売り気配で始まったあと、株価はすぐにストップ安となる前日比150円(19%)安の620円まで急落。東日本大震災直後の2011年3月以来の安値となった。日中下落率は4月18日以来の大きさ。あとは終日ここから動かず、同水準で引けた。スルガ銀の不正融資問題を調べている第三者委員会の調査概要として日本経済新聞が報じたところによると、融資総額3兆1500億円のうち投資用不動産融資は約2兆円で、シェアハウス向け融資の審査書類の改ざんなど不適切融資が1兆円規模にのぼるという。調査報告書は8月末にも公表される見込み。

  スルガ銀行は報道を受けて「第三者委からの報告を受けておらず、内容は把握しておりません」との文書を発表。貸倒引当金については必要に応じて今後積み増す可能性があるとした。東証は第三者委の調査内容に関する不明確な情報が報道されているとして、注意喚起情報を出した。

  SMBC日興証券の佐藤雅彦アナリストらはリポートで、これが事実であれば「従来の報道の中で最もネガティブな印象」とし、今後、自己資本比率の大幅な低下の可能性があると指摘した。第三者委の報告の後、金融庁は行政処分を下す見通しだが、同行が単独で経営再建を図るか、公的支援や他の金融機関の支援を仰ぐのか、今後の枠組みが決まるには時間が掛かるだろうとした。

  JPモルガン証券の西原里江シニアアナリストは報道を受けて「最悪はまだなのか?」とした上で、目標株価を従来の950円から630円に引き下げた。

(株価終値を入れ、スルガ銀の発表内容も追加しました.)
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