パウエル議長はいつまで利上げ続けるか、ヒントはFOMC議事録に

  • 22日公表のFOMC議事録、当局者の金利見通しに投資家は注目へ
  • 利上げに不満漏らすトランプ大統領に議事録は言及なしか-RBC

パウエルFRB議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)が前回公表した議事録は続きが気になる形で終わったが、今週発表される最新の議事録では、来年の金利見通しという論議を呼ぶトピックを巡り米金融当局者の考えが浮き彫りになりそうだ。

  FOMCは7月31日、8月1日開催の会合の議事録を米東部時間22日午後2時(日本時間23日午前3時)に公表する。同議事録では、金利見通しに加え、連邦準備制度の4兆2000億ドル(約462兆円)のバランスシートの縮小状況を当局者がどう認識しているかの手掛かりも投資家の主な注目点となる。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は24日にワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティー連銀が開く年次シンポジウムで講演する予定で、議事録内容に色を添える可能性もある。

  7月初めに公表された6月開催のFOMCの議事録では、参加者が「追加の政策引き締めがどれだけ必要になる可能性が高いかについて意見を示した」ことが明らかになったが、意見の内容の要旨は示されなかった。

  フェデラルファンド(FF)金利は現在、1.75ー2%のレンジで推移しており、投資家はFOMCが年内に0.25ポイントの利上げをあと2回決めると予想していることが先物の動きに示されている。FOMCがこの軌道を進めば、政策金利は景気を刺激も抑制もしない「中立」水準に来年のうちに到達することになる。6月公表のFOMC予測によると、この水準は2.5ー3%の間と大半の当局者は認識している。

  6月の議事録の最後に提示された疑問は、金利が中立水準に達した後にFOMCがどう行動するかという点だ。インフレ予防で利上げを継続するか、あるいはインフレ圧力が封じ込められた兆しに安心してそこで停止するのか、2つの選択肢がある。これまでのところ、当局の金利予測は1番目の選択肢に傾いており、6月時点の予想中央値では、政策金利は2019年末までに3ー3.25%に達し、20年には3.25ー3.5%の間になるとされている。

  ただ、一部当局者はこうした方針に批判的で、パウエル議長は7月の議会証言で、「当面は」漸進的な利上げ継続が最善策だと述べたものの、どちらの方向に傾斜しているか明かしていない。

  トランプ米大統領も問題を複雑にしている。大統領は8月17日に共和党の資金集めのイベントであらためて利上げに不満を漏らしたとされる。

  RBCキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、トム・ポーセリ氏は、金利を来年どうするかに関する議論が議事録に「盛り込まれるのは確かだ」が、トランプ大統領への言及は恐らくないだろうと予想。「大統領が現時点で望むことは、金融当局の指導原理に全く相いれないため、当局は根本的な要素に忠実になると思う。経済活動が加速し、過熱の可能性を心配するなら、当局は中立を上回る水準に金利を引き上げるはずだ。それが責務だ」と述べた。

原題:Fed Minutes May Drop Clue About How Long Powell Will Hike Rates(抜粋)

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