【個別銘柄】スズキや昭シェル上昇、不適切融資報道スルガ銀は急落

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  • ゴールドマンはスズキ目標株価上げ、昭シェルは株主還元評価を期待
  • スルガ銀は不適切融資1兆円報道、自己資本比率の大幅低下の可能性

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。  

  スズキ(7269):前日比2.9%高の7639円。ゴールドマン・サックス証券は、収益の過半を担うインド事業の成長は始まったばかりで、国内収益も改善していると評価。投資判断の「買い」を強調するとともに、目標株価を7400円から9200円へ引き上げた。

  昭和シェル石油(5002):4.9%高の2125円。みずほ証券は投資判断「買い」を継続し、目標株価を2200円から2550円に上げた。短期的には10月に決定予定の出光興産(5019)との株式交換比率を注視、その後は経営統合後に見込まれる高水準の株主還元に対する評価が高まっていくとみる。足元の市況環境なども踏まえ業績予想を増額した。出光興産についても株主還元姿勢を引き続き評価し投資判断「買い」を継続、目標株価を5900円から6000円に上げた。出光は3.3%高の5340円。

  半導体関連:東京エレクトロン(8035)が2.4%高の1万8690円、SUMCO(3436)が3.2%高の1989円、SCREENホールディングス(7735)が3.2%高の7830円など。21日の米株式市場ではエヌビディアやマイクロン・テクノロジーといった半導体関連が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2%高と6営業日ぶりに反発。

  スルガ銀行(8358):150円(19%)安の620円とストップ安。シェアハウス投資に絡む不正融資を巡り第三者委員会が実施した調査で、不適切な行為に基づく融資が1兆円規模にのぼることが分かったと日本経済新聞が報道。SMBC日興証券は、従来は貸出金残高のうち約2兆円は居住用の住宅ローンで、投資用不動産ローンは多くても数千億円台半ばとされていたが、不適切な行為が関係している残高が一気に増加したことになると指摘。報道が事実であれば従来の中で最もネガティブな印象であり、自己資本比率の大幅な低下の可能性があるとした。

  日本電子(6951):8.3%高の1072円。ジェフリーズは投資判断を「ホールド」から「買い」、目標株価を1100円から1250円に上げた。受注が堅調だった第1四半期決算を踏まえて理科学計測機器、マルチビーム描画装置の見通しを引き上げ、2019年3月期営業利益予想を54億円から58億円(会社計画52億円)、20年3月期を61億円から71億円に増額した。

  リクルートホールディングス(6098):2.1%高の3290円。SMBC日興証券は目標株価を2400円から3800円に上げた。人材領域を中心として国内事業の外部環境が好調、これまでのM&Aが着実に成果を上げており、中長期的な成長確度が一段と上がっていると評価。19年3月期営業利益予想を2339億円から2370億円(会社計画2100億円)、20年3月期を2905億円から2940億円に上方修正した。

  サッポロホールディングス(2501):1.9%安の2320円。野村証券は、営業レバレッジが競合会社と比較して高く、ビール類の販売苦戦時には減益影響が大きくなりやすいと指摘。他社商品の販売好調で新ジャンルの苦戦は続くとし、18年12月期営業利益予想を148億円から132億円(会社計画は161億円)、来期を166億円から139億円に減額した。

  いすゞ自動車(7202):4.5%高の1669円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を1680円から1900円に上げた。18年のタイ自動車販売は5年ぶりの100万台超えを予想、当面の成長ドライバーとした。昨今のトルコリラやバーツ安の影響が懸念されるが、タイは経常黒字であり通貨安への耐性は高いと指摘、業績予想を上方修正した。

  新日鉄住金(5401):2.7%高の2303.5円。建築や建機、土木に使う厚鋼板の国内価格を8月契約分から1トン当たり5000円、6%強引き上げると日本経済新聞が報道。値上げは2月契約分以来、6カ月ぶり。需要旺盛で一般流通価格が上昇、追加値上げの環境が整ったと判断したという。

  マネックスグループ(8698):6%高の550円。発行済み株式総数の1.86%、20億円上限に22-31日に自己株式を取得する。SMBC日興証券は、第1四半期純利益の12億円や低迷している日本株売買代金などを踏まえると取得金額が大きいとし、会社が想定する下期以降の利益水準は第1四半期より高いと考える。

  ADEKA(4401):3%高の1755円。持分法適用関連会社の日本農薬(4997)をTOBなどで子会社化すると発表した。新たな事業の柱としてライフサイエンス事業の発展を進めていく。日農薬はTOB価格900円にさや寄せする形で100円(15%)高の767円ストップ高。

  チームスピリット(4397):22日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)、公開価格1200円に対し初値は2倍の2417円。勤怠管理や経費精算、工数管理などを一体化したクラウドサービスを提供する。18年8月期業績は売上高が前期比58%増の12億1900万円、営業損益は5600万円の黒字転換を見込む。野村証券は最近の「働き方改革」の動きの拡大を受けて需要が伸びていると指摘。19年8月期は積み上がった大企業からの受注残や大企業のグループ企業への需要拡大が寄与し、売上高は18億7000万円、営業利益は2億5000万円と予想。終値は1917円。

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