8月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続落、S&P500最高値更新が背景-ポンド高い

  21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続落。S&P500種株価指数が日中取引ベースで最高値を更新し、新興国市場が大きく上昇する中、ドルの持ち高を減らす動きが広がった。ブルームバーグのドル指数は一時、日中ベースで約1カ月ぶりの大幅な下げを記録した。

  ポンドは上昇。ドルに対しては一時1%高の1ポンド=1.2925ドルを付けた。広範なドル売りとポンドのショートカバーが背景。英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、双方が交渉のペースを速める意向を示したのが好感された。

  ニューヨーク時間午後4時42分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%低下。ポンドはドルに対し0.8%上昇し1ポンド=1.2904ドル。ドルは対円で0.3%上げて1ドル=110円40銭、対ユーロでは0.8%安の1ユーロ=1.1571ドル。

  ドルは主要10通貨の大半に対し下落。ドル指数は日中、0.6%安まで下げる場面があった。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長ついての不満をトランプ米大統領が漏らしたと前日伝わった。トランプ氏が主要貿易パートナーの中国とEUについて、為替を操作していると非難したことも尾を引いた。

欧州時間の取引

  ユーロが対ドルで5営業日連続に向かう展開。ショートスクイーズのほか、テクニカル分析上の節目超えを受けたモメンタム買いが背景となった。
原題:Dollar Falls for 4th Day as S&P 500 Rises to Record: Inside G-10(抜粋)
Euro Set for Best Run in 5 Months on Trump Comments: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が続伸、米中貿易摩擦の緩和期待で

  21日の米株式相場は続伸。一方でドルと米国債は下落した。トランプ政権が中国との貿易摩擦の緩和に向けて動くとの見方が広がった。

  • 米国株は続伸、S&P500種は日中ベースの最高値を更新
  • 米国債は下落、10年債利回り2.83%
  • NY原油は上昇、米の石油備蓄放出計画で供給不足懸念
  • NY金は上昇、米大統領の利上げへの不満表明でドルが下落

  S&P500種株価指数は4営業日続伸。一時、取引時間中の最高値を更新する場面があった。小型株で構成するラッセル2000指数は終値ベースでの過去最高値を更新。米10年債利回りは3営業日ぶりに上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2862.96。ダウ工業株30種平均は63.60ドル(0.3%)高い25822.29ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が上昇。2週間余りで最大の上げとなった。米国が戦略石油備蓄を放出する計画を明らかにしたことで、世界的な供給不足を巡る懸念が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は92セント(1.4%)高い1バレル=67.35ドル。9月限の取引はこの日が最終日。10月限は42セント高の65.84ドルで取引を終えた。ロンドンICEの北海ブレント10月限は42セント上げて72.63ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。米金融当局の利上げに対するトランプ大統領の不満表明を手掛かりにドルが下落したことが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%高の1オンス=1200ドルちょうど。

  パシフィック・ライフ・ファンド・アドバイザーズの資産配分担当責任者、マックス・ゴクマン氏はブルームバーグのインタビューで米国株について、「これは、年初以降続いている異常なほどのセンチメント主導の相場だ。最高値更新により一部で神経質になる投資家もいれば、強気になる人も出てくる可能性がある」と指摘。「私に言わせれば、現時点では神経質な地合いがより強いだろう。中国との貿易協議が低調な状況や利益率がピークに達しつつある中での最高値だからだ」と述べた。
原題:Stocks Rise, Dollar Declines as Trade Angst Ebbs: Markets Wrap(抜粋)
Oil Advances as Strategic Reserve Release Points to Tight Supply
PRECIOUS: Gold Advances as Trump’s Fed-Bashing Hurts the Dollar

◎欧州債:イタリア国債が上昇、リスク選好が継続-ドイツ債は下落

  21日の欧州債市場ではポジティブセンチメントの継続に後押しされ、イタリア国債が前日に続いてブルスティープ化し、周辺国債をさらに押し上げた。一方、ドイツ国債は下落。英国債の下げにつられた。

  イタリア10年債利回りは3%を下回った。先物相場はトルコ・リラ危機をきっかけとした下げを埋める展開。

  ドイツ国債は10年債利回り0.30%水準で上値を抑えられ、その後は英国債主導で下落。ドイツ10年債利回りは3bp上昇の0.33%。スペイン10年債利回りは3bp低下の1.36%。イタリア10年債利回りは6bp低下の2.95%。
原題:Postive Risk Tone Drives BTP Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE