ECBバイトマン氏:中銀は金融不均衡防止で行動必要になる可能性

  • バイトマン独連銀総裁、ECB次期総裁の最有力候補
  • 「長期的には物価安定と金融の安定は相互に補完し合える」

欧州中央銀行(ECB)の次期総裁最有力候補であるバイトマン独連銀総裁は、金融の不均衡防止のために必要ならば行動する用意が、政策当局には必要だとの考えを示した。

  バイトマン氏は、金融当局は物価安定という一つの責務だけを担い、資産価格抑制などの課題はユーロ圏の政府当局に委ねるべきだと述べた上で、こうしたマクロプルーデンスの手法はまだ十分に理解されていないと認めた。

バイトマン独連銀総裁

Photographer: Bloomberg

  同氏は20日にフランクフルトで開かれた会合で、「金融の不均衡が大きくなった場合、金融政策は完全に受け身であり続けるべきか?私見では、それは誤りだと思う」と言明。「われわれが経験したとおり、金融危機はマクロ経済の動向に大きな影響を及ぼし、最終的には物価安定を保証する中銀の能力をも左右する」と指摘した。

  ECB政策委員会メンバーのバイトマン氏は、ドラギECB総裁の任期が2019年10月に満了した後、次期総裁に就任する最有力候補と目されているが、異例の景気刺激策に難色を示す姿勢のため、過度にタカ派寄りとの懸念が一部の国で浮上している。バイトマン氏は同会合で、ユーロ圏で一部資産のバリュエーションが高いのは政策金利の低さが一因だという説は「妥当と思われる」と述べた。

  同氏は、金融安定という追加の責務を中銀が担うことには効用より害が大きいだろうが、中銀が介入し得る場合もあると論じ、「長期的には物価安定と金融の安定は相互に補完し合える。このため、インフレに関する長期的な視点に立てば、中銀の責務は一つであっても金融の不均衡拡大に対して行動しなければならないことはあり得る」と説明した。

原題:ECB’s Weidmann Says Central Banks May Need to Tackle Imbalances(抜粋)

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