ベネズエラ、通貨切り下げ後の混乱に備える-21日連休明け

  • 通貨切り下げ、新しい通貨導入、ストライキ、パニック感が待ち受け
  • 連休3日間は落ち着いた状況-政府は準備で月曜日を祝日に

ベネズエラのマドゥロ大統領は95%の通貨切り上げ発表のタイミングを金曜日に合わせた。長い週末となったその後の3日間、国内は落ち着いており静かでさえあった。しかし状況は連休明け火曜日の21日に劇的に変わる見通しだ。

  数年前からハイパーインフレに見舞われているベネズエラでは新たな通貨「ボリバル・ソベラノ」の導入と、通貨の単位を5桁減らすデノミが同時に実施されるもののの、市民は物価急騰を目の当たりにする可能性がある。それに加え、野党や労働組合は通貨切り下げは苦境に追い打ちをかけるとして、24時間の全国的なストライキを計画している。

8月20日、ボリバル・ソベラノの新しい紙幣を見せる市民

写真家:Carlos Becerra / Bloomberg

  トリノ・キャピタルのチーフエコノミスト、フランシスコ・ロドリゲス氏は20日付の顧客向けリポートで、マドゥロ大統領が打ち出した計画は「一貫性がなく、具体性に欠ける」とし、経済安定に向けたいかなる試みも大きな信頼性の問題を生じさせる可能性を示唆した。

  マドゥロ政権は国内のパニック拡大を抑える措置を講じる。最低賃金は3300%以上引き上げられ、生活必需品50品目の統制価格も21日に発表される。政府は身分証明書「祖国」カードを保有する市民の生活を移行期間中に支援するための給付金支払いも開始している。

  ただこうした計画は不安定な基盤の上に成り立っている。ボリバル・ソベラノの価値は原油を裏付けとする仮想通貨「ペトロ」に連動する。ペトロは変動し、物価設定に利用される見通しだが、ロドリゲス氏によると、ペトロは機能しているいかなる市場でも取引されていない。

  20日は首都カラカスの街中は閑散としていた。政府は新たな措置や銀行システムの準備に充てるためこの日を祝日とした。大半の企業は休業し、市民は自宅にとどまったり、海岸に行ったり、営業している数少ない商店に出かけたりした。

原題:Venezuela Ready for Confusion or Chaos as Devaluation Takes Hold(抜粋)

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