トルコの混乱、ブラジルに思わぬ波及も-ラインハート教授

  • トルコがソブリンデフォルトならブラジルの「ゲームチェンジャー」に
  • 欧州銀がブラジルでの与信供与に消極的になる可能性も

トルコを襲った市場の猛威は、新興市場を熟知する多くの専門家にとって驚きではなかった。投資家が過小評価していたとすれば、ブラジルへの波及リスクだとハーバード大学のカーメン・ラインハート教授が指摘した。キューバ出身のエコノミストである同教授は5月に差し迫った危険について警告し、先見の明があったことが裏付けられた。

ラインハート教授

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  ラインハート教授はインタビューで、「トルコが深刻な感染のエピソードになると考えるかと聞かれれば、鍵となる答えは、ブラジルでの出来事だと思う」と発言。その理由として高い流動性や政治不安、債務の国内総生産(GDP)比率が過去2世紀見られなかった水準に達している状況に言及した。

  過去1世紀で最悪のリセッション(景気後退)から脱却したブラジル経済は4ー6月(第2四半期)に減速した。金融機関が共通することもあって、ブラジルはトルコの混乱の影響を特に受けやすい。それら欧州の銀行が不良債権に対応すれば、ブラジルでの与信供与に消極的になる可能性がある。

  ラインハート教授は「トルコがソブリンデフォルト(債務不履行)になれば驚きだろう。資本規制や企業のデフォルト拡大なら情勢を一変させることにはならないが、ソブリンデフォルトの場合はブラジルにとってゲームチェンジャーとなろう」と語った。

原題:Reinhart Says Brazil May Be Surprise Loser on Turkey Turmoil (1)(抜粋)

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