8月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続落、トランプ大統領が利上げに不満との報道で

  20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続落。トランプ米大統領がパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局の利上げに不満を漏らしたとのブルームバーグの報道が伝わり、ドル売りが優勢になった。

  週明けで商いは薄かった。今週は7月31日-8月1日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表や、ワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムが予定されている。

  ドルは主要10通貨の大半に対して下げた。取引終盤にロイター通信が報じたところによると、トランプ大統領は中国と欧州が為替を操作していると語った。報道を受け、ドルはこの日の安値圏に沈んだ。

  アトランタ連銀のボスティック総裁は、米経済は非常に堅調で、国内総生産(GDP)は力強いと述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.2%低下。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=110円07銭。対ユーロでも0.4%安の1ユーロ=1.1482ドル。

  欧州のトレーダーによると市場はなお夏休みモードで、出来高はスポット、オプションの両市場で平均を下回った。

  ドルは対円で前週末終値を挟んでもみ合う場面が目立ったが、米国の利回り低下を背景に円は回復した。

欧州時間の取引

  ユーロには戻り待ちの売りが根強く、一時1.14ドルを割り込み、1.1394ドルを付ける場面もあった。
原題:Dollar at Daily Low After Trump Rate-Hike Lament: Inside G-10(抜粋)
Euro Struggles With Leveraged Offers; Dollar Steady: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が3日続伸、貿易摩擦の改善期待で

  20日の米株式相場は薄商いの中を3営業日続伸。貿易摩擦が改善されるとの期待が背景にある。また米国債相場も上昇。今週はカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが予定されている。

  • 米国株は3日続伸、貿易摩擦の改善期待で
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.82%
  • NY原油は3日続伸、米中摩擦による需要後退への懸念和らぐ
  • NY金は上昇、アジアでの需要見通し改善が手掛かり

  S&P500種株価指数では選択的消費財などが上げを主導。ただ、取引終了前の15分間に上げを縮めた。中国と欧州は通貨を操作しているとトランプ大統領が指摘したとのロイター通信の報道が手掛かり。

  米国債市場では10年債利回りが6週ぶり水準に低下。著名債券投資家のジェフリー・ガンドラック氏は、米国債のショートポジション積み上げが将来大きな痛みにつながる可能性があると警告した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.2%高の2857.05。ダウ工業株30種平均は89.37ドル(0.4%)上昇し25758.69ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時48分現在、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.82%。これは7月6日以来の低水準。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が3営業日続伸。米中の貿易摩擦要因による需要後退への懸念が和らいだ。またドルの下落も原油相場の押し上げ要因となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は52セント(0.8%)高の1バレル=66.43ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は38セント上げて72.21ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。アジアでの需要見通し改善が手掛かりとなった。ダニエル・ブリーゼマン氏らコメルツ銀行のアナリストは、「低い価格が寄与し、アジアでの金需要は再び上向きつつある」とリポートで指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.9%高の1オンス=1194.60ドル。

  キングスビュー・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は顧客向けリポートで株式市場について、「投資家のセンチメントは強気だ。特に中国との貿易協議が前進すれば最高値は近いとの見方も広がっている」と指摘した。

  米中の通商協議が再開されることとなり、市場では楽観が強まっているようだ。一方、今週ジャクソンホールで開催が予定されているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムにも注目が集まっている。
原題:U.S. Stocks Gain With Treasuries; Dollar Declines: Markets Wrap(抜粋)
Crude Edges Higher as Concerns Over Global Trade Frictions Ease
PRECIOUS: Gold Rises After Posting Worst Weekly Loss This Year

◎欧州債:イタリア国債が上昇-米国債主導でドイツ国債も値上がり

  20日の欧州債市場では、イタリア国債がブルスティープ化し、周辺国債を押し上げた。一方、ドイツ国債は米国債の上昇に支えられ、下げを埋めた。

  イタリア国債は上昇したものの、取引終了を前に上値を抑えられた。伊政府高官のジャンカルロ・ジョルジェッティ氏が2019年の財政赤字について、EUが目標とする対GDP比3%を上回る可能性を排除しないと述べた。

  ドイツ債は下げを埋め、米国債主導で長期債が上昇。独10年債利回りは1bp低下の0.30%。スペイン10年債利回りは5bp低下の1.40%。イタリア10年債利回りは6bp低下の3.06%。
原題:BTPs Gain, Bunds Lifted by UST Rally; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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