トルコのジレンマー通貨防衛の応急手当て、株・債券に逆噴射

  • 現地通貨建て5年債の利回りは250bp余り上昇し過去最高を更新
  • トルコ資産を保有している人は今や通貨をヘッジすることができない
Photographer: Ismail Ferdous/Bloomberg
Photographer: Ismail Ferdous/Bloomberg

トルコ当局はリラ暴落にブレーキをかけるのには成功したかもしれないが、同国の国債と株式にそのツケを回してしまったもようだ。

  オフショア通貨スワップ市場で流動性を引き締める措置によって、銀行監督当局は投機筋にリラの空売りポジション解消を強いた。しかしそれは同時に、トルコの債券や株式への外国人投資家が通貨リスクをヘッジすることを困難にした。その結果、こうした投資家たちが逃げ出しつつある。

  現地通貨建て5年債の利回りは先週、250ベーシスポイント(bp)余り上昇し過去最高を更新。トルコ株の指標の指数は世界の株安を主導した。応急手当てはリラの目覚ましい回復をもたらしたが、意図しない結果ももたらしたということだ。

  パインブリッジ・インベストメンツのファンドマネジャー、アンダース・フェアグマン氏は「いらない物と一緒に大事な物も捨ててしまったということになりかねない」と話す。 「トルコ資産を保有している人は今や通貨をヘッジすることができない」と指摘。投資家は「可能なら現地通貨建て債券を売るだろうし、株式市場でも同じことが起こるだろう」と述べた。

原題:Turkey’s Attempt to Stem the Lira Rout May Come Back to Haunt It(抜粋)

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