ユーロ安、欧州株待望の追い風か-企業利益に弾みつく期待も

  • 米国の金融引き締めの可能性が米国株を圧迫も-BNP
  • 米国との金融政策の違いからユーロ下落なら良いサプライズに

欧州株式相場が下落すると、通常はユーロ安という希望の兆しに頼ることができる。国際展開する欧州企業はユーロ安で競争力が高まり、海外からの利益がユーロ換算で増えるためだ。トルコ情勢の混乱や貿易摩擦、イタリアの政情不安などを背景に指標株価指数の5営業日の下落率が過去7週間で最大となる現状では、なおさら緊急の必要性がありそうだ。

  ユーロ相場の反転は投資家を驚かせており、それだけに特に朗報といえる。米国の金利に対する欧州金利のディスカウント幅が拡大し、トルコの経済的苦境の影響が波及するとの不安が広がる中で、ユーロは先週、対ドルで約1年ぶりの安値を付けた。年末のユーロ相場予測の中央値は2018年半ば以降低下し、前年比マイナスに転じた。

  BNPパリバ・アセット・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ダニエル・モリス氏は「今年これまでのユーロの値下がりを考えると、ユーロ圏の企業利益に多少の弾みがつくだろう」と指摘。欧州中央銀行(ECB)が19年後半に入るまで利上げしないと見込まれる一方、「米国は金融引き締めの可能性があり、それが欧州株と比べて米国株のパフォーマンスを圧迫しよう」と分析した。

  ユーロ安もその原因次第であることは、言うまでもない。域内の経済や政治に関するリスクに起因するのであれば、欧州資産にとって朗報とはならない。だが、安定した経済成長が続き、米国との金融政策の違いからユーロが安くなるとすれば、それを必要とする市場にとって良いサプライズになる可能性がある。

原題:Weaker Euro Becomes Much-Needed Boon for Region’s Stocks(抜粋)

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