和牛ブームのNY発、伝説のステーキハウスが20年までに日本上陸

  • ブルックリンの「ピーター・ルーガー」、20年までに東京に出店
  • 「ルースクリフ」や「ウルフギャング」、「ベンジャミン」に続く
Photographer: Michael Scott Berman
Photographer: Michael Scott Berman

米国は和牛ブームの真っただ中だ。ニューヨークのダウンタウンに新しくできた「ドン・ワギュウ」は和牛サンドイッチの専門店で、28ドル(約3100円)から買える。尾崎牛の「オザキサンド」は180ドルもするが、これを含め1日150食程度が売れる。

  米国のハンバーガーチェーン、シェイクシャックは2015年に日本1号店をオープン。以来、日本で店舗数を増やしている。ニューヨークスタイルのステーキハウス「ルースクリス」は日本で10年以上前から店舗を構えるが、「ウルフギャング・ステーキハウス」の日本進出は14年、「ベンジャミンステーキハウス」と「エンパイアステーキハウス」の日本出店は昨年だ。

「ピーター・ルーガー」は米国産牛肉を日本で提供へ

出典:Peter Luger Steak House

  米国発ステーキハウスによる日本進出の動きは鈍かったが、ニューヨークのブルックリンに本店を構える伝説のステーキハウス「ピーター・ルーガー」は先月、東京五輪が開催される20年までに東京に出店すると発表。ブルックリン店のオープンは1887年、そして1960年に開店したロングアイランド店に次ぐ世界で3番目の店舗となる。

  共同オーナーのダニエル・ターテル、デービッド・バーソン両氏が日本でタッグを組むのは、東京に本社を置くワンダーテーブル。バーソン氏によれば、東京店の価格はニューヨークより高めになる。ニューヨークではステーキ2人前が104ドル前後、3人前なら156ドル程度だ。「高級食材だ。米国産牛肉を日本に輸出するとすでに38%の関税がかかる」と話す。

六本木の「ベンジャミンステーキハウス」

出典:Benjamin Restaurant Group

  六本木店を2017年にオープンしたベンジャミンは東京以外での可能性を見据える。今年末までに京都店を開き、20年までに都内にもう1店舗構える方針だ。オーイズミフーズをパートナーに選んだベンジャミンにとって日本は新興市場であり、ベンジャミン・プロブカイ共同オーナーは「地方に住む多くの日本人女性が視界に入っている。彼女たちには脂肪の多い和牛より細めにカットしたアメリカンビーフの方がアピールする」と言う。

「ピーター・ルーガー」

写真家:Michael Scott Berman

  米国のステーキハウスにとって、東京に進出する際の課題はパートナー探しだけではない。「いきなり!ステーキ」など日本ブランドの広報業務を請け負うホールPRの創業者スティーブン・ホール氏は、牛肉を熟成するための一角を含め東京での「大きなスペース確保の難しさ」を指摘。都内で5000-7000平方フィート(約465-650平方メートル)の広さを見つけるのは容易ではないと語る。

「いきなり!ステーキ」の食材

ソース:イケナリステーキ

  ホール氏は20年までに日本でニューヨークのステーキハウスが急増すると予想。「五輪に合わせて、東京ではホテルやレストランが入るビルの建設が増えている。こうしたステーキハウスが入れるように特別な設計を施すことは可能であり、そうするだろう」と述べる。立ち食い形式のいきなり!ステーキは16年のニューヨーク進出後、米国で店舗数を着実に増やしている。

原題:Peter Luger, New York-Style Steakhouses Are Now Storming Tokyo(抜粋)

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