中国HNAの陳会長、ファミリー支配強める-共同会長の急逝後

  • 陳峰会長の息子、陳曉峰氏がグループ副CEOに-関係者
  • 30代半ばの甥はグループCIO-王元共同会長は先月急死

中国の複合企業、海航集団(HNAグループ)の陳峰会長が親族2人を今月昇格させた。王健元共同会長の急逝後、陳一族による支配を強めている。

  陳会長(65)の息子、陳曉峰氏がグループの副最高経営責任者(CEO)に就き、国際事業の責任者になると事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同会長の30代半ばの甥(おい)はグループ最高投資責任者(CIO)と投資部門の執行会長に指名された。

HNAグループの陳峰会長

写真家:Chris Ratcliffe / Bloomberg

  HNAの債務は昨年12月末時点で850億ドル(約9兆4000億円)余りと、中国企業の中でも負債が多い部類に入り、陳会長は取引銀行や投資家、政府からの信頼回復に努めている。現在売却を進めている資産の多くは故王元共同会長が買収を主導したとされ、先月の急死でHNAの正常化プランに狂いが生じていた。

  HNAは、世界の著名な資産を積極的に買い進めたが、持続不可能な企業債務を巡る懸念が広がったことを受け、中国政府は昨年、こうした企業の抑え込みに転じていた。同社の所有構造に関する問題では米欧当局が関心を寄せていた。

  香港投資者学会の譚紹興主席は、親族が経営幹部に昇格するのはアジアでは珍しいことではないが、特に債券投資家を抱える部門が絡む場合は家族関係の公表を改善すべきだと話した。

  HNAは開示情報以外のコメントを控えた。

原題:HNA Chairman’s Family Tightens Grip After Death of Key Executive(抜粋)

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