アジア富裕層資産獲得レース、オフショアハブからシフト

  • アジアの各市場で100億ドル以上の資産獲得目標
  • アジア太平洋PB責任者デ・フェラーリ氏がインタビューで説明
Photographer: Gianluca Colla/Bloomberg

主要オフショアセンターであるシンガポールと香港で資産獲得競争を長年繰り広げたアジアの富裕層資産運用会社が、マニラやジャカルタ、上海などの都市に軸足を移している。

  クレディ・スイス・グループのアジア太平洋プライベートバンキング(PB)責任者、フランチェスコ・デ・フェラーリ氏によると、アジアで成長するオンショア資産を開拓したいプライベートバンクは域内の資産総額についてよりも、アジア各国で積み上げる必要最少額を重視する必要がある。クレディ・スイスはアジアの主要11市場それぞれで100億ドル(約1兆1000億円)以上を目標としているとデ・フェラーリ氏は今月のインタビューで述べた。

  アジア全般に好景気に沸き、前例のないペースで富の創造が進む中、プライベートバンクは主に域内の主要オフショアセンターである香港とシンガポールに注目してきた。クレディ・スイスやライバル会社はアジアで事業基盤を拡大しており、アジア・プライベート・バンカーによれば、業界リーダーのUBSグループは域内で富裕層資産3830億ドルを運用管理している。

  ここにきて新たな競争の場として浮上してきたのがアジアのオンショア市場で、マッキンゼーの予測によると、こうした市場の富裕層資産は2025年までの8年間で年平均10%の成長が見込まれるという。主にシンガポールと香港に集中するオフショア資産は同期間に年6-7%の伸びとなる見通し。

  デ・フェラーリ氏は、同行が既にこうしたシフトを経験していると述べ、「過去6、7年でアジア全体で預かり資産は倍増したが、オンショアでは3倍になった」と語った。

The Old Battle

Total assets at leading private banks in Asia (US$ billions)

Source: Asian Private Banker

Note: Figures are for total assets under management in Asia, excluding onshore China

原題:Credit Suisse Sees Asia Wealth Race Shifting From Offshore Hubs(抜粋)

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