Photographer: Oliver Bunic/Bloomberg

ヘッジファンド、金属相場の大幅下落前に過去最大のショートに転じる

  • 米中貿易摩擦背景に資産運用会社は価格下落見込む投資を増やす
  • ドル相場上昇で金価格は昨年1月以来の安値付ける

商品市場は混乱に陥っており、完璧なタイミングをつかんだヘッジファンドは大きな利益を上げようとしている。

  米中貿易摩擦が6月半ばに悪化し、トレーダーらは金属全般に対しショートポジション(売り持ち)に転じた。その後、ここ数日間の大混乱の前に弱気ポジションを過去最大にまで積み上げた。

  クレディ・スイス・グループのプライム・サービスによれば、ヘッジファンドによる貴金属のネットエクスポージャーは14日時点でマイナス51%、非鉄金属はマイナス37%となっている。

  2010年以降、商品の先物と上場投資信託(ETF)への顧客のエクスポージャーを集計しているデータによれば、金属のショートは過去最大に達した。

  予測は的中した。ドル相場が上昇する中、金価格は昨年1月以来の安値に下落。中国とトルコでのネガティブな市場心理を背景に世界的にリスクオフの動きが強まり、工業用金属の1日当たりの下落率はここ約7年で最大となった。

  クレディ・スイス・グループのリスクアドバイザリー担当責任者マーク・コナーズ氏は、「両方の金属でショートがこれほどの水準となったのは非常に珍しく、利益につながったのは確かだ」と指摘する。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドなど大口投機家の金の先物とオプションの売越残高は過去最大の6万3282枚に達した。  

原題:Hedge Funds Turned Record Short on Metals Just Before the Rout(抜粋)

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