「新たな冷戦」に身構える中国-台湾・南シナ海問題への波及を警戒

  • トランプ政権の狙いは中国の台頭封じ込めとの見方強まる
  • こうした議論は軍事的・戦略的な意味合いを持つ-盤古智庫の研究員

中国の喫緊の課題は、トランプ米大統領の戦略分析だ。習近平国家主席を狙い撃ちにした貿易戦争をエスカレートさせる隠れた意図が米政府にあるとの見方が多く、各省庁のみならず、シンクタンクや大学、国営メディアで議論が広がる。

中国の経済的台頭を標的とした覚書を掲げるトランプ大統領(2018年3月)

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  中国商務省で働いていた全球化智庫(センター・フォー・チャイナ・アンド・グローバリゼーション)の何偉文上級研究員は「中国の台頭を封じ込めることが関税措置の裏にある深い理由であることをトランプ政権は明確にしている」と言う。 

  取材に応じた20人以上の元政府当局者や企業幹部、政府系の研究員、外交官、国営メディアの編集担当者の多くがこうした感想を共有している。センシティブな問題だとしてこれらの人々の大半が匿名を条件に話した。

北京自動車ショー(18年4月)

フォトグラファー:Nicolas Asfouri / AFP via Getty Images

  
  北京の独立系調査グループ、盤古智庫(パンゴール・インスティチューション)のアン・カン上級研究員は「新たな冷戦が始まったのかどうかとの考え方を中国で強めたのが貿易戦争だ」と指摘し、緊張が台湾や南シナ海、北朝鮮の問題に波及するとの中国政府の一部当局者が抱いている懸念を反映し、今はこうした議論が「軍事的、戦略的な意味合いを持つ」と語った。

習近平国家主席(18年3月の全人代)

写真家:Giulia Marchi / Bloomberg

原題:China, Unsure of How to Handle Trump, Braces for ‘New Cold War’(抜粋)

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