債券上昇、需給良好で先物や中期債に買いー20年入札控えて超長期軟調

  • 先物11銭高の150円44銭で終了、2年利回りは7月25日以来の低水準
  • 金利急低下ならオペ減額あり得るが需給引き締まり-メリル日本証

債券相場は上昇。需給の引き締まりを背景に先物や中期ゾーンで買いが優勢となった。日本銀行が国債買い入れオペの減額を見送ったことも相場の支えとなった。

  17日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比3銭高の150円36銭で取引を開始し、TOPIXの上昇や円相場の安定にもかかわらず、徐々に上げ幅を拡大。午後には一時150円48銭まで上昇し、結局は11銭高の150円44銭で引けた。

  現物債市場では2年物の391回債利回りが、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.135%と、新発債として7月25日以来の水準に低下。新発5年物の136回債利回りはマイナス0.085%と、前日に付けた7月末以来の低水準に並んだ。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「先物にはこれまで売られてきた巻き戻しが入っている。海外勢を中心とした日銀の追加的な政策修正の観測も後退しているようだ」と指摘。現物債については「手前のゾーンはオペの減額もなく、需給の引き締まりを背景に買いが優勢だ」と述べた。

  一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは横ばいの0.095%。21日に20年債入札を控える新発20年物の165回債は0.5bp高い0.62%を付ける場面があった。メリルリンチ日本証の大崎氏は「超長期債には来週の20年債入札を控えて調整の売りが入っている」と説明した。

国債買い入れオペ

  日銀はこの日、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下の長期国債を対象に買い入れオペを実施した。岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、市場の需給状況を映す応札倍率は両区分とも前回より上昇したが、落札利回りをみるとしっかりした結果だったと指摘した。

過去の国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債ー0.135%-1.0bp
5年債ー0.085%-0.5bp
10年債 0.095%横ばい
20年債 0.615%横ばい
30年債 0.845%横ばい
40年債 0.985%-0.5bp
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