きょうの国内市況(8月17日):株式、債券、為替市場

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●日本株反発、米中交渉期待とトルコ通貨安定ー輸出や金融、素材高い

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  東京株式相場は3日ぶり反発。米国と中国が来週にも貿易協議を再開する見通しで、両国の対立が和らぐとの期待が高まった。中国をはじめとする世界経済減速への警戒感が弱まり、精密機器など輸出関連、銀行など金融、鉄鋼や非鉄金属など素材関連が上昇。

  TOPIXの終値は前日比10.38ポイント(0.6%)高の1697.53、日経平均株価は78円34銭(0.4%)高の2万2270円38銭。

  大和住銀投信投資顧問・経済調査部の門司総一郎部長は「米中両国が通商交渉で摩擦回避に取り組むことは、中国経済への悪影響を緩和させる点で日本株に好材料だ」と指摘。「トルコ・リラが上昇基調となり、他の新興国通貨安の連鎖もいったん断ち切られ、売りポジションを手じまう動きとなった」と述べた。

  東証1部33業種は原油など商品市況高を受けて鉱業や非鉄金属など資源関連が上昇率上位、保険や銀行、証券・商品先物取引といった金融、精密機器や機械といった輸出関連も上位。電気・ガスやゴム製品など4業種は下落した。

  売買代金上位ではみずほ証券と野村証券が目標株価を上げたソニー、岩井コスモ証券が投資判断を上げたドンキホーテホールディングスが上昇、TOBの買い付け比率に対する思惑でユニー・ファミリーマートホールディングスも高い。米アプライド・マテリアルズなど半導体大手の売上高見通しが市場予想を下回り、東京エレクトロンやSCREENホールディングスなど半導体製造装置株の一角は下落。

  東証1部の売買高は11億1629万株、売買代金は1兆8456億円と5月28日以来の低水準。値上がり銘柄数は1498、値下がりは523。

●債券上昇、需給良好で先物や中期債に買いー20年入札控えて超長期軟調

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  債券相場は上昇。需給の引き締まりを背景に先物や中期ゾーンで買いが優勢となった。日本銀行が国債買い入れオペの減額を見送ったことも相場の支えとなった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比3銭高の150円36銭で取引を開始し、TOPIXの上昇や円相場の安定にもかかわらず、徐々に上げ幅を拡大。午後には一時150円48銭まで上昇し、結局は11銭高の150円44銭で引けた。

  現物債市場では2年物の391回債利回りが、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.135%と、新発債として7月25日以来の水準に低下。新発5年物の136回債利回りはマイナス0.085%と、前日に付けた7月末以来の低水準に並んだ。一方、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは横ばいの0.095%。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「先物にはこれまで売られてきた巻き戻しが入っている。海外勢を中心とした日銀の追加的な政策修正の観測も後退しているようだ」と指摘。現物債については「手前のゾーンはオペの減額もなく、需給の引き締まりを背景に買いが優勢だ」と述べた。

  日銀はこの日、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下の長期国債を対象に買い入れオペを実施した。岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、市場の需給状況を映す応札倍率は両区分とも前回より上昇したが、落札利回りをみるとしっかりした結果だったと指摘した。

 
●ドル・円は小幅安、米中貿易協議進展への懐疑で上値重い-110円後半

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  東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。米中通商協議の再開やトルコリラの反発でリスクセンチメントはやや改善したものの、いずれも問題の根本的解決には至っていないとの見方から上値の重い展開となった。

  午後3時35分現在のドル・円は前日比0.1%安の1ドル=110円77銭。朝方に111円05銭まで強含んだ後は伸び悩み、午後には110円76銭まで軟化した。前日の東京市場では米中通商協議再開の報道を受けて110円台半ばから110円台後半まで反発し、海外時間には米国株の上昇を背景に一時111円12銭までドル高・円安が進んだ。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替課の池島俊太郎課長は、トルコは来週休場ということもあり、いったんは他の金融市場への波及を懸念する動きが落ち着きそうだが、根本解決には利上げや緊縮財政が必要で、米中通商協議も「結果が保証されているわけではない」と指摘。そうした中で「短期的なリスク回避の巻き戻しでクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)などが戻っても、基本的には重く、ドル・円も112円は届かないという感じになりそう」と話した。

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