豪中銀総裁:政策金利、「まだしばらくの間」過去最低に据え置き

  • 失業率低下とインフレ加速のペースは緩慢-議会証言
  • 米国の刺激策の結果、金融市場に混乱が生じる恐れを警告

オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は17日、失業率低下とインフレ加速のペースは緩慢だとして、政策金利は「まだしばらくの間」過去最低水準にとどまる公算が大きいとの見方を示した。金利政策の次の動きについては恐らく引き上げとなるだろうと繰り返した。

  キャンベラで半期に一度の議会証言に臨んだロウ総裁は冒頭発言で、「経済が完全雇用に達して、インフレ率が持続的なベースで目標レンジに安定的に収まるようになるのは幾分先となりそうだ」とし、「こうした基準がもっとはっきりと視野に入るようになるまで現行の金融政策スタンスを維持する用意がある」と語った。

ロウ総裁

写真家:マーク・グラハム/ブルームバーグ

  ロウ総裁は、2010年以来となる引き締め策に踏み切るには、家計所得の増加とインフレ加速をもたらすような経済情勢が必要であることを示唆した。米国での保護主義の台頭や、米経済がフル稼働にある局面でのトランプ政権による刺激策の決定など、貿易依存度が高い豪経済への世界的なリスクも指摘した。

  米国の減税についてロウ総裁は、「これがインフレに対してどのような意味を持つかについて金融市場は引き続きリラックスした状態にあるが、私はそれほど安心していない。米金融当局が現在の想定よりも急ピッチで金融緩和を引き揚げなければならなくなる可能性を排除することはできず、その結果として金融市場に混乱が生じる恐れがある」と論じた。

原題:RBA’s Lowe Says Interest Rates Likely Steady ‘For a While Yet’(抜粋)

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