IPOにも上場廃止計画にも関与-マスク氏とゴールドマンの深い関係

  • ゴールドマンはマスク氏個人に融資していたこともある
  • テスラ上場廃止が成功する確率は50%未満-ト二・サコナギ氏

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)

Photographer: David Calvert/Bloomberg

ゴールドマン・サックス・グループは電気自動車(EV)メーカー、米テスラの新規株式公開(IPO)でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を手伝い、巨額の手数料を得た。今度はテスラの上場廃止計画に手を貸す。

  マスク氏は「財務アドバイザーのシルバー・レイクとゴールドマン・サックス、法務アドバイザーのワクテル・リプトン・ローゼン・アンド・カッツとミュンガー・トールズ・アンド・オルソンと協力してテスラの非公開化について動こうと、わくわくしている」とツイート。ゴールドマンは15日、アドバイザー役を引き受けたことを認め、テスラの投資判断と目標株価を取り下げた。

  マスク氏とゴールドマンの関係は少なくとも2010年にさかのぼる。当時はゴールドマンがテスラのIPO業務を主導。ゴールドマンはマスク氏個人に融資したこともある。

  今回の上場廃止案は、IPOよりずっと大掛かりな計画となる。米証券取引委員会(SEC)は、マスク氏が明らかにした株式非公開化の動きを巡り、テスラに召喚状を送付した。事情に詳しい関係者が話した。

  サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、トニ・サコナギ氏は16日のリポートで、テスラ上場廃止が成功する確率は50%未満で、キャッシュフロー不足と高い資本集約度、急激な成長のため、テスラは評価の難しい企業だと指摘した。

ブルームバーグのスリドハル・ナタラジャン記者がゴールドマンとテスラとの関係について話す

(出所:Bloomberg)

  12年のテスラ株式目論見書によれば、ゴールドマンは11年からマスク氏に3500万ドル(約39億円)の融資を提供。同氏はその一部を自社株買い戻しに充てた。ゴールドマンはその後、与信枠を5000万ドル引き上げた。

  13年の届け出はマスク氏のゴールドマンからの借入金が一時2億7500万ドルに膨らんだことを示している。昨年3月時点でゴールドマンに対する負債はなくなったが、同氏はモルガン・スタンレーから約3億4400万ドルを借り入れていることがSECに提出された公開文書で分かっている。

原題:Musk Relationship With Adviser Goldman Sachs Goes Back Years (1)(抜粋)

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