独バイエル株が急落、モンサントの除草剤巡り法律上の問題山積

ドイツのバイエルは、発がん性物質のリストに除草剤「ラウンドアップ」を加える米カリフォルニア州の動きを阻止できなかった。これを受け、バイエル株は16日の欧州市場で続落した。

  カリフォルニア州最高裁判所は16日、世界で最も広く使われている除草剤のラウンドアップが同州の発がん性物質リストに属さない理由について、米モンサントの弁論を認めなかった。モンサントは最近、バイエルに630億ドル(約7兆円)で買収された。4月にはカリフォルニア州第5地区高裁がモンサントの主張を棄却していた。

  バイエルはモンサント買収で訴訟リスクを抱え込んだ格好だ。サンフランシスコの州裁判所は先週、ラウンドアップへの露出が原因でがんを発症したとの元グラウンド管理人の主張を認め、モンサントに2億8900万ドルの賠償を命じる評決を下した。一方でバイエルは、モンサントの別の除草剤「ジカンバ」を巡る訴訟にも対応しなくてはならない。

  バイエル株はフランクフルト市場で一時、前日比で6.6%下げた。発がん性問題の評決でモンサントに賠償命令が下って以来、バイエルの時価総額は約160億ユーロ(約2兆0200億円)減少した。

  バイエルの広報担当者はコメント要請の電話および電子メールに返答していない。同社は過去に、「科学的証拠の重さ」と実世界および規制上の経験がグリホサート(ラウンドアップの主要化学物質)の安全性を示していると述べている。

原題:Bayer Shares Slide as Legal Troubles Mount Over Herbicides (2)(抜粋)

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