8月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、ムニューシン財務長官の発言後は下げ渋る

  16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米国と中国が月内に次官級の通商協議を予定していることから、貿易問題を巡る懸念が後退した。ただ午後には下げを縮める展開となった。ムニューシン米財務長官が、トルコが拘束する米国人牧師の即時釈放を拒否するのであれば、米国は追加制裁で応じる用意があると述べたことに反応した。

  ムニューシン長官はこの日の閣議でトルコへの追加制裁の可能性について語った。発言を受けて円はドルとユーロに対して値上がりした。またトランプ大統領はトルコについて「良き友人でないことが分かった」と発言した。ドルは主要10通貨に対して高安まちまち。

  ニューヨーク時間午後4時55分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。一時は0.5%下げる場面もあった。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユーロ=1.1374ドル。対円では0.1%上昇し1ドル=110円89銭。

  トランプ大統領は16日、投資家はドルに資金を注ぎ込んでいるとツイッターに投稿。これまではドルの下落につながるようなコメントを発してきたが、この日は語調に変化が見られた。そうした中でもドルはこの日値下がりした。

  リラは3日続伸。トルコのアルバイラク財務相は16日、資本の動きに規制を設けることを政策の選択肢から排除した。同相は投資家との電話会議で、インフレの抑制と経常赤字の縮小が政策の優先事項だと述べた。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も軟調な展開。主要10通貨の大半に対して下げた。中国政府が米国との月内の通商協議再開について発表したことで、ドル・ロングの解消が進んだ。一方でポンドは上昇。英小売売上高が市場予想を上回る伸びとなったことも手掛かりに、ポンドは買われた。
原題:Dollar Pares Loss After Talk of More Turkey Tariffs: Inside G-10(抜粋)
Dollar Falls as Trade Tension Subsides; Lira Climbs: Inside G-10
Pound Gains on Data, Stretched Dollar Positioning: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反発、ウォルマート決算や米中情勢受け

  16日の米株式相場は反発。小売り大手ウォルマートの5-7月(第2四半期)売上高が過去10年余りで最大の伸びとなったことや、米中政府が通商協議の再開に合意したことが追い風となった。米国債は総じて軟調、10年債利回りは小幅上昇した。

  • 米国株は反発、ダウ平均は400ドル近い上昇-ウォルマート決算好感
  • 米国債は総じて軟調、株高背景-10年債利回り2.87%
  • NY原油は反発、米中通商協議予定伝わるも上値重い
  • NY金は小幅続落、1オンス=1184.00ドルで終了

  主要3株価指数はいずれも上昇。通信、生活必需品などの銘柄を中心に買いが入り、S&P500種株価指数を押し上げた。ダウ工業株30種平均は400ドル近く値上がり。ウォルマート好決算を受け、食品小売りが好調となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高い2840.69で終了。ダウ工業株30種平均は396.32ドル(1.6%)高の25558.73ドル、ナスダック総合指数は0.4%上げて7806.52で終えた。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が反発。米中間の通商協議再開発表で緊張緩和への期待が生まれたものの、前日発表の米原油在庫大幅増加が引き続き圧迫要因となり、上値は限定された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は45セント(0.7%)高い1バレル=65.46ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は67セント高の71.43ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安の1オンス=1184.00ドルで終了した。

  取引終了後にエヌビディアとアプライド・マテリアルズの決算発表が控える中、半導体株がS&P500種構成銘柄のうち最も低調に推移した。また、この日は銀や銅が持ち直し、鉱業関連株や商品も連れ高となった。

  米国債は株高を背景に軟調な動き。ムニューシン米財務長官がトルコに対して、米国人牧師を釈放しなければ追加制裁の用意があると警告したと報じられた後、日中安値からは持ち直した。
原題:Stocks Surge on Walmart Strength, China Optimism: Markets Wrap(抜粋)
USTs Bear Flatten as Stocks Gain Despite Turkey, China Talk
Oil Edges Higher on Anticipated U.S.-China Trade Talks

◎欧州債:イタリア債など周辺国債が上昇-リスクオンで

  16日の欧州債市場では、ドイツ債がベアフラット化。中核国の債券のみがドイツ債に対してアンダーパフォームする展開となった。一方でイタリア債を中心に周辺国債はブルスティープ化。前向きなリスクセンチメントが背景にある。

  米中通商協議の再開への期待からリスクオンのセンチメントが広がり、ドイツ債は下げを縮めたが、堅調な米国株相場などを受けて下げ縮小の動きは限定的なものにとどまった。

  イタリア債は一時下げに転じる場面があったが、その後回復。トルコの財務相の電話会議後もリラが引き続き安定して推移したことからポジティブなセンチメントが広がったことが背景。

  ドイツ10年債利回りは1bp上げて0.31%、スペイン10年債利回りは1bp低下し1.44%、イタリア10年債利回りは7bp下げて3.10%。
原題:Peripheral EGBs Gain on Risk-On Mood; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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