きょうの国内市況(8月16日):株式、債券、為替市場

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●日本株は続落、景気の先行き不安や円高警戒ー素材関連や内需安い

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  東京株式相場は続落。原油をはじめ商品相場の下落により世界的な景気減速が意識され、世界の株式市場は下落、為替相場は円高に振れ金融市場はリスク回避の動きとなった。石油・石炭製品や化学、非鉄金属など素材関連、情報・通信や小売など幅広い業種が売られた。

  TOPIXの終値は前日比10.88ポイント(0.6%)安の1687.15、日経平均株価は12円18銭(0.1%)安の2万2192円04銭。

  セゾン投信の瀬下哲雄運用部長は「世界経済のけん引役である米国にもいずれ貿易摩擦の影響が及ぶ恐れがあり、米金利の上昇一服やドル安・円高のリスクを十分に織り込んでいない日本株はもう少し調整してもおかしくない」と述べた。「期初の1ドル=105円近くまで円高が進むと増益期待が後退するため、TOPIXの下値めどは3月安値の1650ポイント割れ」とみている。

  売買代金上位では中国人訪日客数の伸び率鈍化で資生堂やコーセーなど化粧品株が大幅安、ゴールドマン・サックス証券が業績予想を減額したNTT、JPモルガン証券が投資判断を下げた神戸製鋼所も下落

  総務省が携帯電話会社に中古スマホのSIMロック解除を義務付けする方針との報道を受けて日本通信が急伸、中国でのゲームの認可凍結報道による前日の下げは過剰反応とJPモルガン証券が指摘し、ネクソンやバンダイナムコホールディングスは反発

  東証1部の売買高は15億4677万株、売買代金は2兆5868億円。値上がり銘柄数は367、値下がりは1673だった。

●債券下落、米中通商協議の進展期待でリスク回避緩和-5年入札も重し

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  債券相場は下落。米国と中国間の通商協議が進展するとの期待を背景にリスク回避の動きが緩和したことや、この日に実施された5年利付国債入札が弱めの結果となったことで、売り圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.09%で寄り付いた。中国の通商次官が月内に訪米する予定だと伝わると、日経平均株価の下げ幅縮小に伴い先物主導でいったん0.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%まで上昇。午後には0.10%まで水準を切り上げた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、「米中関係が劇的に改善するとは思えないものの、緊張関係緩和のきっかけにはなる可能性がある。株安と円高が巻き戻されるとともに円債もつられて売りが優勢になった」と指摘。「長期金利0.1%割れを積極的に買っていくような地合いでもないので、利食い売りなどのきっかけにもなった」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、株安・債券高となった海外市場の流れを引き継ぎ、前日比2銭高の150円42銭で取引を開始し、いったん150円49銭まで上昇した。その後は下げに転じて午後には一時150円30銭まで下げ、結局は7銭安の150円33銭で引けた。

  財務省はこの日に実施した5年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円85銭と、ブルームバーグがまとめた予想中央値と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.95倍と、前回の4.87倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回と同水準だった。

  
●ドル・円小反発、米中貿易協議報道受けリスク回避の巻き戻し

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  東京外国為替市場のドル・円相場は小反発。新興国懸念を背景にドル売り・円買いが先行したものの、米中貿易問題を巡って両国の政府関係者が8月末に協議に入るとの報道が流れるとリスク回避の巻き戻しの動きが優勢となった。

  ドル・円相場は16日午後3時41分現在、前日比0.1%高の1ドル=110円84銭。午前の取引では110円46銭までドル安・円高が進んだ後、中国商務次官が貿易協議で訪米するとの報道が流れると水準を切り上げ、一時110円93銭を付ける場面があった。午後の取引は110円台後半での値動きに終始した。

  SBI証券IFAビジネス部の相馬勉部長は、「ドル高の流れの中で、トルコなどリスクオフの話が出ると円が買われて、頭が抑えられるが、下値は堅い。米中貿易協議再開に注目」と指摘。もっとも、「米中は貿易協議を打ち切ることもないが、すぐにまとまることもなさそう。関税がひっくり返ることもないと思う。どっちつかずの協議が続き、先が見えないのではないか」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.4%高の1ユーロ=1.1394ドル。一時1.1398ドルまでユーロ高・ドル安に振れた。ユーロ・円相場は、0.5%高の1ユーロ=126円27銭。午前に125円29銭までユーロ安・円高が進んだ後、水準を切り上げ、午後の取引中盤には一時126円37銭まで上昇した。

  ドル・トルコリラ相場は16日、一時1ドル=5.6リラ台までリラ高・ドル安に振れた。13日には一時7.2362リラと過去最安値を更新していた。トルコ国営アナドル通信によると、カタールのタミム首長は15日、トルコのエルドアン大統領とアンカラで会談し、カタールがトルコに150億ドル(約1兆6600億円)の直接投資を行うことを約束した。

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