米ギリアド、経営幹部の退社表明相次ぐ-新ヒット商品求める圧力増す

  • ミリガンCEOとマーティン会長のほかチェンCMOも退社の方針
  • カイト買収で取得したがん治療薬の販売は期待に届いていない

注目を集めるがん免疫療法の分野で米カイト・ファーマ買収という大きな賭けに出てから1年。バイオ医薬品メーカーの米ギリアド・サイエンシズが、経営幹部の相次ぐ退社表明に見舞われている。

  昨年夏に成立した119億ドル(現在のレートで約1兆3200億円)での買収合意は、ギリアドにとって新たな時代の幕開けとして歓迎された。カイト買収でギリアドは、一部のリンパ腫向けのキメラ抗原受容体T細胞(CAR―T)療法として知られる有望ながん治療薬「イエスカータ」を手に入れた。しかし、この医薬品の販売は期待に届いていない。

  この3週間の間に同社では3人の経営幹部が退社の意向を表明した。ジョン・ミリガン最高経営責任者(CEO)とCEOを20年間務めたジョン・マーティン会長に加え、14日遅くにはアンドルー・チェン最高医療責任者(CMO) も退社の意思を明らかにした。チェン氏はギリアドでの勤続年数が長く、抗HIV薬の開発で重要な役割を果たした人物。

  バイオテクノロジー大手各社は発売から年数が経過した主力医薬品の後継品開発のほか、CAR―Tや遺伝子治療などハイテク技術を使った療法でも課題を抱え、投資家は不安を強めている。セルジーンやアムジェンでもここ数カ月に幹部の退社が目立っている。

  ギリアドの株価は15日の取引で一時4%安となり、5月以来最大の下げとなった。

原題:Gilead Executive Exodus Speeds Up as Pressure for New Hit Grows(抜粋)

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