債券は下落か、リスクオフ圧力後退で売り先行ー日銀オペは下支え要因

  • 先物夜間取引は150円32銭で引け、前日の日中終値比1銭安
  • 米中の通商協議再開が複層的なリスクオフはがした-東海東京証

債券相場は下落が予想されている。米国と中国が通商協議を再開するとの報道を受けた株高・債券安の流れの継続で、売りが先行する見通し。日本銀行がこの日実施する国債買い入れオペは相場の支えとなる可能性がある。

  17日の長期国債先物市場で中心限月9月物は150円台前半での推移が予想されている。夜間取引は米国債相場が上値の重い推移となったことを受けて方向感に欠ける展開となり、結局は150円32銭と前日の日中終値比1銭安で引けた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、「米中の通商協議再開が複層的なリスクオフの1枚を剥がした格好だ」と指摘。ただ、「昨日の相場からある程度織り込んだ話題であり、今日の反応は限定的」とみている。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値0.095%付近をやや上回る水準での推移が見込まれている。佐野氏はこの日の予想レンジを0.095%~0.105%としている。

  16日の米国債相場は株高を背景に総じて軟調。米10年国債利回りは1ベーシスポイント(bp)未満高い2.87%程度で引けた。米中政府が通商協議の再開に合意したことなどが逆風となった。ただ、ムニューシン米財務長官がトルコに対し、米国人牧師を釈放しなければ追加制裁の用意があると警告したと報じられた後、日中安値からは持ち直した。米株式市場ではダウ工業株30種平均が1.6%高の25558.73ドルで引けた。

国債買い入れオペ

  日銀はこの日の午前10時10分、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下の長期国債買い入れを実施する。前回までのオファー額はそれぞれ2500億円と3000億円だった。

  みずほ証券の稲垣真太郎マーケットアナリストは、「オペで売り急ぐ姿勢が見られなければ、10年金利は引けにかけて前日比横ばい、あるいは小幅に低下して推移することを予想している」と指摘した。

日銀の国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

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