米利回り曲線スティープ化もこれまでか-開けば必ず縮まるスプレッド

  • 2年物と10年物の米国債利回り格差が10年ぶり水準まで縮小
  • トルコ発の混乱でも米経済データ強く、追加利上げ見通し変わらず
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国債利回り曲線が少しでもスティープ化すれば、その機会を逃さずフラット(平たん)化に賭ける取引を投資家は増やしているもようで、逆イールドへの強力な流れに変わりはない。

  2年物と10年物の米国債利回り格差(スプレッド)は15日、2007年8月以来の水準まで狭まった。スプレッドは過去1カ月間に幾分スティープ化したが、それをならすトレーダーの動きが続いた。トルコに端を発し新興市場に広がる混乱が世界的に波及するかもしれないとの懸念が米追加利上げ見通しに水を差すこともなく、短期債利回りは上昇している。

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの運用担当者ジーン・タヌッツォ氏は、「スティープ化の局面があれば、そこは傾斜化の勢いを弱めフラット化へのポジションを積み増す環境だ」と語り、この戦略を自身で過去数週間にわたって実践してきたと説明した。

  2-10年債のスプレッドは7月下旬と今月上旬に33ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を若干超える水準に広がったが、その後は再び縮小。15日は23.4bpまで縮小した。市場予想を上回った米小売売上高もスプレッド平たん化に寄与した。

  タヌッツォ氏は新興国市場のボラティリティーは当面続きそうなものの、好調な「米経済データに変わりはないので、米金融当局の方向性は変わらない」とし、「米金融政策に変更があるまでスティープ化は持続しないし、政策変更が起きる時点には達していない」と述べた。

原題:So Much for Steepening: Yield Curve Crunched Back to Decade Low(抜粋)

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