【NY外為】円が高い、新興国市場の不安根強く安全需要

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15日のニューヨーク外国為替市場では円が高い。主要10通貨全てに対して上昇した。新興国市場を巡る不安や、輸入関税が世界経済に与える影響を警戒し、リスクオフの地合いが強まった。

  ブルームバーグのドル指数は5営業日続伸。ドルはユーロに対して一時堅調に推移していたが、下げに転じた。カタールがトルコに150億ドル(約1兆6600億円)の直接投資を約束したとの報道に反応した。

  またこの報道を受けてトルコ・リラは上昇した一方、他の新興国通貨は大半が下落した。特に南アフリカ・ランドとメキシコ・ペソの下げがきつい。

  ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、エリック・ネルソン氏はリポートで、「新興国通貨はまだ危機を脱していない。トルコをはじめとする新興国全般への懸念は長期化しそうだ」と指摘。そうした状況から、新興国通貨やリスクに敏感な主要通貨に対して特にドルは堅調を維持するだろうと分析した。

  ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。一時は0.4%上昇となった。ドルは対ユーロで0.1%未満下落し、1ユーロ=1.1347ドル。対円では0.4%安の1ドル=110円73銭。

  この日は中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)の決算が期待外れな内容だったことを受けて世界的に株式や商品の相場が下落。そうした中でドルは堅調に推移した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロが軟調な展開。5営業日続落となっていた。一方で新興国市場を巡る不透明感からドルに買いが入り、ブルームバーグのドル指数は堅調に推移した。

原題:Yen Rallies as Emerging-Market Worries Persist: Inside G-10(抜粋)
Euro Drops as Emerging-Market Fears Lift the Dollar: Inside G-10(抜粋)

(第1ー2段落など書き換え、情報を追加して更新します.)
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