トルコ危機に激しくさらされた隣国の通貨、騰落率トップから転落

  • ジョージアの通貨ラリは8月初めまでは年初来騰落率でトップ
  • ラリはトルコの通貨危機に数日で飲み込まれ、上げ幅を打ち消した

Photographer: Kerem Uzel / Bloomberg 

Photographer: Kerem Uzel / Bloomberg 

ジョージア(旧グルジア)とロシアの開戦から10年となった週に、ジョージアの通貨ラリは、同国の南に位置するトルコの危機の急襲を受けた。

  ラリは8月初めまでは世界の通貨の年初来騰落率でトップだったが、トルコ市場の混乱が波及し、今年の上げ幅が打ち消された。ジョージアにとって最大の貿易相手国であるトルコに対する競争力を保つために為替相場の調整が必要になるとの見方が投資家の間に広がり、ラリは数日でトルコの通貨危機に飲み込まれた。

  この1週間でラリは対ドルで約6%下げ、年初来の騰落率もマイナスとなった。さらに悪いことには、ジョージアの貿易相手国2位は、米国による最新の制裁と追加制裁の恐れから通貨が今月下落していたロシアだった。

  ガルト・アンド・タガート・リサーチのエバ・ボチョリシビリ氏らアナリストはリポートで、「力強い市場の需給により、ジョージアの通貨ラリは2018年8月初めまでは地域の通貨売り浴びせの影響を受けなかった」とした上で、「この調整は、ラリが主要通貨に対して実際に調整し、競争力を維持していることを意味する」と説明した。

  ラリの運命の逆転は、今月のトルコ・リラ急落の影響の広がりをあらためて示している。リラの大幅下落はユーロ圏から中南米まで幅広い市場への重しとなっている。カザフスタンやアゼルバイジャンなど旧ソ連諸国の通貨もロシアとトルコのダブルパンチを受けて下げている。

High Exposure

Georgia does the bulk of its foreign trade with Turkey and Russia

Source: Bloomberg

原題:Currency Most Exposed to Turkey Meltdown Swept From Hero to Zero(抜粋)

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