米ウォルマート、厳しい選択肢に直面-コスト上昇で値上げ圧力高まる

  • 値上げならアマゾンなどに顧客が流れる恐れも
  • ウォルマートは16日に5-7月決算発表-市場は底堅い業績見込む

米ウォルマートなどの小売企業では、おむつやペーパータオル、ボトル入り飲料水といった日用品の仕入れコストが上昇しつつある。現在の問題はそれが消費者にさらなる痛みをもたらすどうかだ。

  関税も一部絡んだ輸送・原材料コスト上昇で、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やスイスのネスレ、米コカ・コーラなどの企業はこの夏、幅広い生活必需品の値上げを発表。賃金の伸び低迷に加え、需要がピークに達する夏季ドライブシーズンのガソリン価格上昇で米国民の懐具合が既に厳しくなっているにもかかわらず、こうした企業は需要が堅調を維持するとみている。

  今度はウォルマートの番だ。世界最大の小売企業である同社は、16日の5-7月(第2四半期)決算発表に備える中、幾つかの厳しい選択肢に直面している。同社はコスト上昇分を消費者に転嫁することを選ぶかもしれない。ただ、そうした動きはリスクが高い。消費者は電子商取引のアマゾン・ドット・コムやディスカウント専門店のダラー・ゼネラルやアルディに容易にくら替えできるからだ。また、ウォルマートは割り戻しを要求するなど、卸売業者に強気の姿勢で臨む可能性もある。

  ケイデント・コンサルティング・グループのマネジングパートナー、ケン・ハリス氏は「消費者製品メーカーはコストが上昇しつつあり、その分を転嫁する必要がある」と指摘。その一方で、「小売業者は値上げに懸命に抵抗している。価格面で何をしてもこうした環境では丸見えだからだ」と述べた。

Rival Strength

More people visit Amazon each month than all its major rivals combined

Source: SimilarWeb

Note: Average of monthly site visits between Jan. 2017 and June 2018

  ウォルマートの5-7月期決算について、全般的にアナリストは底堅い業績を見込んでいる。5月の夏物衣料と他の季節物商品の力強い販売動向などが理由だという。調査会社コンシューマー・エッジ・リサーチのデータによれば、客足の伸びも前期から加速する公算が大きい。

  スティーブンスのアナリスト、ベン・ビアンベニュ氏はリポートで、ウォルマート決算について、「株価がじりじり上昇し続けられるような内容になる」と予想した。

原題:Walmart Feels Price Squeeze as Amazon, Aldi Wait to Pounce (1)(抜粋)

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