ジャンク債スターの粗暴な素顔-いじめや恫喝、職場の壁に穴と証言も

  • 裁判所の文書や現職および元社員の証言によって状況が明らかに
  • 男社会カルチャーの行き過ぎへの対応にウォール街は引き続き苦慮

あざけりの言葉を交えた暴言と身体的脅威。そして穴の開いた壁、壊れた電話、年下の同僚を荒々しく攻撃する電子メール。

  とてつもないうぬぼれや悪びれることのない男社会を長年称賛してきたウォール街の基準に照らしても、これほど粗暴な職場での振る舞いは、少なくとも公には今やとても通用しないだろう。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、ジャンク債を中心に投資運用を行うポスト・アドバイザリー・グループ(本社ウェストロサンゼルス)の社員らは、経営トップが生半可な対応に終始する中で、これら全てとそれ以上のことを耐え続けてきた。

  裁判所の文書や現職および元社員の証言、同社の内部の動きに詳しい他の関係者からの情報によって、ヘンリー・チアン最高投資責任者(CIO)を巡る状況が明らかになった。社員の退職が相次ぎ、上級社員が繰り返し苦情を訴えたにもかかわらず、チアン氏はとがめられることなく同僚へのいじめやどう喝を何年も日常的に繰り返していたという。

  こうした状況でも、ポスト・アドバイザリーの親会社であるプリンシパル・ファイナンシャル・グループの上級幹部らは、花形債券マネジャーの言動に手も足も出ず、状況を覆い隠そうとした。

  ポスト・アドバイザリーの長年にわたる内部トラブルは、セクハラ被害を告発する「#MeToo」運動が広がる今の時代にあっても、業界の男社会カルチャーの行き過ぎにどう対応したらよいか、ウォール街が引き続き苦慮している様子を浮き彫りにする。

  チアン氏に電話で連絡を取ったがコメントはせず、問い合わせは全てプリンシパルに行うよう求められた。プリンシパルの広報担当ジェーン・スルサーク氏は、プライバシーと人事情報に関係する守秘義務方針に言及し、チアン氏の職場での振る舞いを巡る申し立てに直接対応することを避けた。

原題:Junk-Bond Star Is a Bully Who Terrified Subordinates, Peers Say(抜粋)

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