MiFID2ゴールドマン優位、ドイツ銀劣勢-施行半年の勝者と敗者

  • 「優れたリサーチコンテンツを持つスケールプレーヤー」に恩恵か
  • スケールと多様性欠く下位層からシェアを奪いつつあるとゴールドマン

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の施行から半年余りが経過した。変化をうまく利用する方法を心得ている金融機関と、つまずく金融機関の違いを見分けるヒントが投資家に示されている。

  MiFID2の下では、バイサイドの投資会社が、銀行や証券会社から提供を受けるリサーチの料金を取引手数料と切り離して別途支払うことなどが義務付けられる。勝者ないし敗者ではないかと考えられるのは、次に挙げる金融機関だ。

  • ゴールドマン・サックス・グループによれば、顧客との関係構築のためにスケールメリットを活用する方法を熟知している金融機関こそが利益を得る。マーティン・チャベス最高財務責任者(CFO)は、先月の4-6月(第2四半期)決算発表時の電話会議で次のように発言
    • 「優れたリサーチコンテンツを持つスケールプレーヤーが、MiFID2の恩恵を受けると当行は考えており、われわれもその中に含まれる。その種のスケールと多様性を欠く下位層からシェアを奪いつつある」
  • マルチラテラル・トレーディング・ファシリティー(MTF)を運営するマーケットアクセス・ホールディングスもよい結果を出している。同社はブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピー傘下の部門と競合関係にある
    • アントニオ・デライズCFOは先月の電話会議でアナリストに対し、「MiFID2が顧客のトレーディング行動に与える好影響が続いており、欧州の顧客との取引高は27%増えた」と説明。ユーロ債の売買高は34%、同社のプラットフォームを利用する国際法人顧客は17%それぞれ増加
  • ドイツ銀行のジェームズ・フォンモルトケCFOは、資産運用部門の経費節減効果が、リサーチ関連支出と法的引当金の増加で相殺されていると明らかにした。CFOによると、プライベートバンキング部門は「MiFID2実行に伴うかなり顕著なコスト」と顧客活動の鈍化に直面し、収入面で3000万-5000万ユーロ(約38億-63億円)の打撃を被ると予想

原題:Goldman Gains, Deutsche Bank Droops: MiFID’s Winners and Losers(抜粋)

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