8月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが小幅高、市場のセンチメント改善ーリラは反発

  14日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが小幅上昇。主要10通貨に対してはカナダ・ドルを除く全てに対して値上がりした。前日はトルコの金融市場混乱で懸念が強まったが、この日は落ち着きを取り戻した。一方でユーロは主要通貨の大半に対して下落。ドルに対しては1年ぶり安値を付ける場面もあった。

  ラボバンク・インターナショナルのストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏はドルの上昇について、「市場全般のセンチメントが一息ついている」とリポートで記した。

  トルコ・リラやアルゼンチン・ペソ、南アフリカ・ランドは反発。リラは5営業日ぶりに上昇した。トルコのエルドアン大統領は、米国による制裁に対抗すべく、米国製の電子機器をボイコットすると表明した。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満上昇。ドルは対ユーロで0.6%高の1ユーロ=1.1343ドル。対円では0.4%上げて1ドル=111円16銭。リラに対しては7.1%下落し1ドル=6.3941リラ。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロが堅調に推移。1ユーロ=1.14ドルを超える水準で推移した。早い時間帯には、イタリアの主要閣僚が電話会議を開き、債務削減の必要性を繰り返し強調したとのANSA通信の報道がユーロ相場を支えた。  
原題:Dollar Climbs as Sentiment Recovers; Lira Bounces: Inside G-10(抜粋)
Euro Whipsaws as Italy Woes Ease Amid EM Volatility: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反発、国債下落-トルコ不安後退

  14日の米株式相場は反発。トルコを巡る不安が後退し、S&P500種株価指数は5営業日ぶりに上昇した。米国債は株高を背景に下落した。

· 米国株はS&P500が5日ぶり反発、トルコ不安後退で
· 米国債は下落、10年債利回りは2.90%に上昇
· NY原油は続落、ドル続伸やクッシング在庫の増加予想で
· NY金は小反発、1オンス=1200.70ドルで終了

 
  薄商いの中で小型株で構成するラッセル2000指数は1%高となった。S&P500種の構成銘柄では、決算が好感されたタペストリー(旧コーチ)の上昇が目立った。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高い2839.96で終了。ダウ工業株30種平均は112.22ドル(0.5%)高の25299.92ドル、ナスダック総合指数は0.7%上げて7870.89で終えた。ニューヨーク時間午後4時52分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.90%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が続落。米国の主要な原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングで在庫が増加していると見込まれる中、ドル相場の続伸でドル建て商品の投資妙味が低下した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は16セント(0.2%)安い1バレル=67.04ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は15セント安の72.46ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1200.70ドルで終了。キトコ・メタルズの世界トレーディングディレクター、ピーター・ハグ氏は「商品市場には引き続き下向きの圧力がかかっている」とリポートで指摘。「金が強気のモメンタムをいくらか取り戻すためには、1202ドル台の回復が必要だ」と述べた。

  トルコ資産の下落に歯止めがかかったこの日、米国株はアジア市場の流れを受けて値上がり。米国との外交上の対立が続く中でも、トルコ・リラや主要株価指数が反発した。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏は14日付のリポートで「スペイン、フランス、イタリアの銀行は合計1400億ドル近い対トルコ融資があるが、現時点で悪影響が波及する兆しはないと見え、懸念することはほとんどないようだ」と指摘。「ただ、こういった状況は急旋回することもある」とした。

  テスラの株価は下落。イーロン・マスク最高経営責任者が株式非公開化に関しツイートした時点では、ゴールドマン・サックス・グループはアドバイザーとしてテスラに正式起用されていなかった、と報じられた。
原題:Small-Caps Push Stocks Higher as Turkey Fears Wane: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Drift Lower as Turkey Risk Recedes, Supporting Stocks
Crude Oil Drops as Stronger Dollar Discourages Some Investors
Gold Rout Shakes ETFs, Miners Index as Investors Lose Patience

◎欧州債:イタリア債など周辺国債が上昇-リスクオン復活

  14日の欧州債市場では、ドイツ国債のイールドカープがベアスティープ化した一方、イタリア国債のイールドカープはブルスティープ化となった。最近のリスクオフの動きが巻き戻された。

  株価下落などを手掛かりにドイツ債は下げを縮小する場面もあったが、取引終了にかけてリスクオンの地合いが戻り再び下落。

  ドイツ10年債利回りは2bp上昇の0.33%、スペイン10年債利回りは4bp低下の1.42%、イタリア10年債利回りは6bp下げて3.04%。
原題:BTPs Lead Risk-on Peripheral Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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